フィジーク仕込みの肉体でセーラー戦士に変身 妻と二人三脚でつくるコスプレの原点




愛するキャラクターに変身するため、そして“推し”へのリスペクトを込め、コスプレイヤーたちは日々自らの肉体を鍛えている。今回はコスプレイベントで出会った筋肉自慢のレイヤーさんを直撃し、体づくりやコスプレへの思いを聞いた。今回登場するのは、フィジーカーとしてコンテスト優勝を飾るほどの肉体美を活かし、個性豊かなコスプレを披露するジャン・スティーブさん。

【フォト】スティーブさんのマッスルコスプレをさまざまなポーズで

トレーニングはライフスタイルに欠かせないもの

――昨年冬のコミックマーケットでは、3人でセーラームーンの合わせを披露されましたね。

「はい。コスプレイベントで出会ったAKIHITOさんとSOSUKEさんと話して、合わせをやりました。せっかくお互い筋肉があって、コスプレにも興味が強いので、『一緒にどうか?』ということで、何回か一緒にイベントに出ました。だいたい冬コミですけど、他には池ハロ(池袋ハロウィンコスプレフェス)などにも出ています」

――コスプレを始めたきっかけは?

「奥さんがダンサーで、もともといろいろなイベントに出ていたんです。ある時、奥さんがセーラームーンの衣装で踊る機会があって、アニメオタクだった僕もコスプレして一緒に出ることになりました。そうしたら周りからたくさん反響をいただけて、コスプレが楽しさに目覚めました。衣装は奥さんがつくってくれているので、相談しながらバリエーションを増やして、ひとりでコスプレイベントに出るようになりましたね」

――奥様と二人三脚で行なっているんですね。今までどんなキャラのコスプレをしてきましたか。

「もともとセーラームーンがメインだったんですけど、そこからいろいろなキャラにも興味が湧いてきて、『うる星やつら』のラムちゃんとか、自分に似ているキャラということで『ストリートファイター』のダルシム、『ジョジョの奇妙な冒険』のワムウなどにも挑戦してみました。いろいろなコスプレを試す中で、反響があったキャラをメインにしてイベントに出たり、SNSにアップしたりしています」

昨年冬のコミケでセーラームーンの合わせを披露

――メンズフィジークでコンテストにも出場されていますね。体づくりのこだわりは?

「自慢は背中の筋肉ですね。コンテストでも評価していただけることが多いので、大事にしています。筋量を増やしたい願望がずっとあって、約30年筋トレを続けてきましたが、トレーニングは僕のライフスタイルに欠かせないものです」

――筋量を追求する中で、コンテスト出場に行きついた形ですか。

「はい。僕は恥ずかしがり屋なので、もともと大会出場は無理だと思っていました。ですが、父に背中を押してもらって出てみたらたくさん反響があって、コスプレと同じようにうれしい気持ちになりました。それから大会にもっと出たいと思うようになりました」

――最後に今後の目標をお願いします。

「もっとコスプレイベントに出たいと思っています。今後も筋トレを続けて、より僕に似ているキャラクターのコスプレをしていきたいです。僕を見てくれて、面白がってくれる方々から『このキャラクターをやったほうがいいよ』という声もいただくので、いろいろなキャラを参考にしていきたいと思います」