4月19日、三鷹市公会堂で開催されたSUMMER STYLE AWARD(サマスタ/SSA)「SPRING CUP予選&ROOKIE CHALLENGE CUP SPRING予選」。小澤晶斗(26)はROOKIE STYLISH GUY部門とSTYLISH GUY部門middleクラスにて2位の成績を獲得。あと一歩届かなかった頂点に悔しさを噛みしめた。
「優勝する気でいたので悔しいですね。この年になって初めて悔し泣きというのをバックステージでしました」
大会出場の経緯を聞くと、彼が挑戦を決めたことには2つの「見返したい理由」があるのだと言う。ひとつは家族に関係する事情で、体を鍛えるようになったのもそこからだ。もうひとつは大会出場を周囲に宣言したところ「無理だよ」という声が届いたことだった。なにくそ魂に火が付いた瞬間だった。
負けん気でトレーニングを始めた小澤だが、ジムでは多くのうれしいことがあった。人との出会いもあり、大会のモチベーションに「周囲のためにがんばる」という軸も生まれた。
「お世話になっているトレーナーの久我健太さん(SSA認定講師)やジムの仲間との人脈も広がって、今までにないくらいいろいろな人がサポートしてくれました。ジムに行けば『すごい絞れているね』とか『期待してるよ』と言ってもらえるのも励みになるので、自分を信じてくれて、送り出してくれたみんなのおかげでここまで来ることができました」
今大会の結果は2位だったが、金子賢代表からのフィードバックによるとトップとの評価は僅差だったと言う。その悔しさをバネに、次こそは優勝トロフィーをつかみ取る。
「今回2位で終わってしまいましたが、11月の決勝大会に向けてサイズ感も絞りも強化して、そこでは必ず日本一を獲ります。一旦はルーキーと本戦に出てみてですけど、来年はスポーツモデルに転向しようか考えています。スポモで来年1位を獲ってプロ契約を目指したいですね」
悔しさだけではない原動力が今の彼にはある。ここからはさらにたくましく、チャンピオンへの道を歩んでいくはずだ。