決戦迫る!『FULLCONTACT KARATE EXPO 2025』を目撃し歴史の証人となれ




5月31日(土)~6月1日(日)の2日間にわたり、東京・有明アリーナで『FULLCONTACT KARATE EXPO 2025』が開催される。これは、男女計10階級の世界一を決める『第1回全世界フルコンタクト空手道選手権大会(世界大会)』をはじめ、『第2回国際フルコンタクト空手道選手権大会(国際大会)』、『第1回国際シニアフルコンタクト空手道選手権大会(国際シニア大会)』の3大会を包括したイベントのこと。会場では空手関連のパビリオン展示も予定されており、まさにフルコンタクト空手の博覧会と呼ぶにふさわしい2日間となるだろう。

【フォト】精鋭空手家たちの試合や世界女王・鈴木選手の表敬訪問

半世紀以上の歴史を持つフルコンタクト空手だが、極真空手の創始者・大山倍達総裁が1994年に逝去されて以降は流派・団体が乱立。そんな流れが変わったのが、2013年のことだった。フルコンタクト空手のオリンピック種目化を目指し、国内219流派・団体が志をひとつにして、フルコンタクト空手界初の全国統括組織『全日本フルコンタクト空手道連盟(JFKO)』を設立。翌2014年には初の統一大会『第1回全日本フルコンタクト空手道選手権大会』が開催された。以降は8回の全日本大会だけではなく、海外勢にも門戸を開いた国際大会、幼年から高校生までの統一全日本大会『全日本青少年フルコンタクト空手道選手権大会』も誕生し、368の流派・団体が加盟(2025年4月末現在)するまでに進化している。

この流れは海外にも波及し、世界各地区でフルコンタクト空手道連盟が発足。2019年には世界統括組織である全世界フルコンタクト空手道連盟(WFKO)が設立された。本来であれば2020年に第1回世界大会を開催予定だったが、コロナ禍の影響で2度の延期を経て中止を余儀なくされた。5年の歳月を経て、スケールアップした形で開催されるのが今回、というわけだ。各地区の熾烈な選抜戦を勝ち抜いた精鋭たちが、男女10階級に分かれて初代王座を争う。初の統一世界チャンピオンを決する舞台ということもあり、フルコン史に残る2日間となるだろう。

各国の精鋭たちが有明に集結する

トーナメントに目を向ければ、男子5階級、女子5階級のすべてで日本が優勝争いに絡んでくることは間違いない。ただ、空手大国のリトアニア、近年、急速に力をつけているジョージア、そして中央アジアの雄・カザフスタンからも強豪選手が数多くエントリーしており、空手母国・日本の脅威となりそうだ。

3年間負けなしの女王・鈴木選手

女子重量級の優勝候補筆頭に挙げられているのが、新極真会の無差別級世界女王・鈴木未紘選手。鈴木選手は2022年の第7回全日本大会での敗北を最後に、3年間負けなしの快進撃を続けている。そんな鈴木選手は去る5月20日、大会アンバサダーの森藤心琴選手、WFKOの小井泰三事務局長、墨田区議会議員の加藤ひろき先生とともに、大会開催地である江東区役所の大久保朋果区長を表敬訪問。力強く世界大会優勝を誓った。

左から大会アンバサダーの森藤選手、鈴木選手、江東区の大久保区長、WFKOの小井事務局長、墨田区議会議員の加藤先生

流派・団体と国という2つのプライドを背負った世界大会だけではなく、2018年以来7年ぶりの開催となる国際大会、40歳以上を対象とした壮年部の最強決定戦・国際シニア大会も併催されるだけに、ますます目が離せない。5月31日と6月1日は、有明アリーナで歴史の証人となろう。

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