慶応卒イケメン空手家・後藤優太が重量級世界一 運動能力抜群の肉体派、“剛腕兄弟”の弟も躍動【FULLCONTACT KARATE EXPO 2025】




東京・有明アリーナで開催された『FULLCONTACT KARATE EXPO 2025』。5月31日から6月1日にかけて行なわれた同イベントでは、“空手の国際博覧会”をテーマに世界大会・国際大会・国際シニア大会の3つを併催。さらには空手に関するパビリオンが出展されるなど、日本の武道文化を世界に発信する試みもなされた。

【フォト】世界大会・男女各階級での激闘の模様

決勝日となった昨日6月1日は、各階級の体重別王者を決める闘いで会場のボルテージは最高潮に。体重別世界王者決定戦『第1回全世界フルコンタクト空手道選手権大会(第1回WFKO世界大会)』、『第2回国際フルコンタクト空手道選手権大会(第2回JFKO国際大会)』の2大会でチャンピオンが出揃った。ここでは、第1回WFKO世界大会の男子に注目する。

激戦区である重量級は後藤優太(空手道MAC)が制覇。慶應義塾大学卒、身長190cmを誇るイケメン空手家である後藤は、過去にJFKO全日本大会や無差別全日本大会で入賞はあれど、優勝にはあと一歩手が届かなかった。優勝インタビューでは感情が込み上げ、悲願のビッグタイトル獲得に万感の思いを語った。

大会前にVITUP! で取材した、世界最大規模の空手団体・新極真会に所属する澤井天心(新極真会東京城南川崎支部)も軽量級で優勝をはたした。鍛え上げた肉体や抜群の運動能力を武器に活躍する澤井は、今大会でもアクロバットな技を決めるなど躍動。追い求めたタイトルに喜びをあらわにしつつ、周囲への感謝を語った。

澤井と同じく新極真会の空手家である渡辺和志(新極真会世田谷・杉並支部)も激戦を制して優勝を飾った。彼には3つ上の兄・優作がおり、今大会にも兄弟で出場。互いに接近戦での威力抜群の突きを持ち味にしており、“剛腕兄弟”でのダブル優勝はおあずけとなったが、弟が兄の思いも乗せてチャンピオンの称号を引き寄せた。

さらに試合の合間では、ユース・ジュニア年代の統一王者決定戦で入賞した『カラテトレジャーズ』の紹介や、少年少女空手家による演武。視覚・聴覚をほぼ失ってなお稽古に励み、ソーシャルナースとして人々を支えるイエヴァ・クリヴィカイテ弐段(新極真会リトアニア支部)による演武が行なわれるなど盛り上がりを見せた。

大きな熱量を生み出したKARATE EXPOは、間違いなく空手界の歴史に残る2日間となっただろう。

【各階級の入賞者は下記の通り】
第1回WFKO世界大会
■男子軽量級
優 勝 澤井天心(日本・新極真会東京城南川崎支部)
準優勝 新里誠光(日本・武立会館)
第3位 ミンディア・ムゲラゼ(ジョージア・新極真会ジョージア支部)
第3位 紅谷 凱(日本・極真拳武會さいたま浦和支部)

■男子軽中量級
優 勝 平木 楓(日本・白蓮会館)
準優勝 前平斗真(日本・新極真会福岡支部)
第3位 大坪裕希(日本・新極真会福岡支部)
第3位 イェラマン・ムカシェフ(カザフスタン・新極真会カザフスタン支部)

■男子中量級
優 勝 アントン・ジマレフ(カザフスタン・新極真会カザフスタン支部)
準優勝 塚本慶次郎(日本・新極真会世田谷・杉並支部)
第3位 シモン・オルピンスキ(ポーランド・WKB)
第3位 アリ・ハイデル(スウェーデン・新極真会スウェーデン支部)

■男子軽重量級
優 勝 渡辺和志(日本・新極真会世田谷・杉並支部)
準優勝 ヨナス・ロジン(スウェーデン・IFKスウェーデン支部)
第3位 片桐大也(日本・極真拳武會本部)
第3位 金岡陽大(日本・新極真会川崎東湘南支部)

■男子重量級
優 勝 後藤優太(日本・空手道MAC)
準優勝 多田成慶(日本・新極真会福岡支部)
第3位 エヴェンタス・グザウスカス(リトアニア・新極真会リトアニア支部)
第3位 パウリウス・ジマンタス(リトアニア・新極真会リトアニア支部)

■女子軽量級
優 勝 森みいな(日本・成心會福岡支部)
準優勝 山中咲和(日本・新極真会高知支部)
第3位 澤井ナノ(日本・新極真会東京城南川崎支部)
第3位 清水由埜(日本・桜塾)

■女子軽中量級
優 勝 水谷 藍(日本・久保田道場)
準優勝 小嶋夏鈴(日本・新極真会東京江戸川支部)
第3位 石野まこと(日本・桜塾)
第3位 富野真麻(日本・白蓮会館)

■女子中量級
優 勝 漢 鈴那(日本・新極真会佐賀筑後支部)
準優勝 水谷 恋(日本・久保田道場)
第3位 井上ほの花(日本・新極真会東京城南川崎支部)
第3位 ヴァレンス・ビケル(オランダ・KWFオランダ支部)

■女子軽重量級
優 勝 網川来夢(日本・新極真会福岡支部)
準優勝 目代結菜(日本・新極真会東京城南川崎支部)
第3位 イヴァンカ・ポポヴァ(ブルガリア・新極真会ブルガリア支部)
第3位 ベルタ・スザライ(ハンガリー・新極真会ハンガリー支部)

■女子重量級
優 勝 鈴木未紘(日本・新極真会厚木・赤羽支部)
準優勝 ブリジタ・グスタイタイテ(リトアニア・新極真会リトアニア支部)
第3位 藤原桃萌(日本・新極真会福岡支部)
第3位 アリーナ・オシペンコ(カザフスタン・新極真会カザフスタン支部)

【第2回JFKO国際大会】
■男子軽量級
優 勝 大坪星太(新極真会福岡支部)
準優勝 山川彗大(全日本空手道真誠塾)
第3位 手島一翔(新極真会神奈川東横浜支部)
第3位 石綿 元(極真拳武會さいたま浦和支部)

■男子軽中量級
優 勝 水谷 翔(久保田道場)
準優勝 村田哲成(新極真会福岡支部)
第3位 田中勇利(極真会館千葉田中道場)
第3位 神原詠二(新極真会世田谷・杉並支部)

■男子中量級
優 勝 北嶋治将(新極真会東京城南川崎支部)
準優勝 大場健吾(空手道無限勇進会)
第3位 藤田春人(新極真会福岡支部)
第3位 細川昂大(新極真会大阪神戸湾岸支部)

■男子軽重量級
優 勝 前田勝汰(新極真会和歌山支部)
準優勝 江口雄智(新極真会福岡支部)
第3位 大場孔揮(空手道無限勇進会)
第3位 鳥原隆司(新極真会宮崎中央支部)

■男子重量級
優 勝 岡田侑己(新極真会和歌山支部)
準優勝 工藤昂朗(新極真会世田谷・杉並支部)
第3位 髙橋耕介(新極真会世田谷・杉並支部)
第3位 遠田竜司(新極真会東京江戸川支部)

■女子軽量級
優 勝 西山空那(空會館)
準優勝 河村奈々(新極真会福岡支部)
第3位 金城杏奈(一般社団法人極真会館沖縄県支部)
第3位 岩口紗藍(清凛館)

■女子軽中量級
優 勝 宇都宮美咲(新極真会大阪神戸湾岸支部)
準優勝 渡部はるあ(蒼天塾)
第3位 漢由依奈(新極真会佐賀筑後支部)
第3位 佐々木葵(新極真会愛知中央支部)

■女子中量級
優 勝 伊藤煌彩(新極真会世田谷・杉並支部)
準優勝 冨村日花(新極真会神奈川東横浜支部)
第3位 村上莉菜(新極真会大阪東部支部)
第3位 加藤えみ(日本空手道連盟聖心會)

■女子軽重量級
優 勝 児玉亜瑞(新極真会大阪神戸湾岸支部)
準優勝 松田理央(総極真選手会)
第3位 大塚未夢(新極真会徳島北東あわじ支部)
第3位 戸川夕渚(新極真会東京城南川崎支部)

■女子重量級
優 勝 野邑心菜(新極真会世田谷・杉並支部)
準優勝 木村敬代(武立会館)
第3位 鈴木愛心(新極真会愛知中央支部)
第3位 山本妃莉(正道会館)

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