鍛えあげた肉体美を競うボディコンテスト。「マスターズ」というカテゴリーが象徴するように、年齢を重ねても輝ける舞台がそこにはある。
北海道出身で、数々のボディコンテストで実績を残す小松裕子(42)は、SUMMER STYLE AWARD(サマスタ/SSA)「名古屋予選」(6月14日)に出場。DRESS masters部門、DRESS部門で優勝、BEAUTY FITNESS MODEL masters部門で2位と好成績を記録した。さらにはクラスを越えてチャンピオンが集うMVP審査にて、マスターズ・オープンの二冠を達成する快挙を成し遂げた。
「何よりMVP戦の舞台に立てることがうれしかったです。まさか自分が2カテゴリーのMVP選ばれると思っていなくてびっくりしました」
堂々たるステージングを見せた小松は、大会後に思いをこう語った。そんな彼女が筋トレを始めたのは、些細なきっかけからだったという。
「最初は、プールで泳げるようになりたくてジムに入会したんです。そこでたまたまインストラクターさんに筋トレを教えていただいて、週に3回ぐらい鍛えるようになったら、約5か月で体重が10キロぐらい落ちたんです。これは継続したほうがいいなと思って、今もトレーニングを続けている形ですね」
一人旅が趣味の彼女。ジム通いの動機になった出来事について「沖縄に行ったときに、ダイビングのライセンスを取ったんですけどまったく泳げなかったので、ちょっと泳げるようになったほうが優雅にダイビングできるかなと思って、水慣れのためにプールのあるジムに行きました」と振り返る。当時は体型に無頓着だったものの、ボディメイクを通じて美意識の向上を感じている。
多趣味な小松はマラソン、トライアスロンにも精力的に出場。「よく有酸素運動をしすぎると筋肉がつかない、減るといったことを聞くので、気持ち的な部分もありますが、筋トレは週6、1日30分~40分くらい有酸素運動の前にするように心がけています」と取り組みを語った。
「これからもボディメイクを継続していって、今年の最終目標はドレスで日本一を目指していきます」
ひょんなことから始まったトレーニングが、人生をより充実したものにしている。今後も小松は美ボディを追求し、日々己と向き合っていく。