「脚の筋肉が自慢なので、隠したくなかった」37歳・リハビリ助手、2児のママが挑んだ“美脚勝負”




千葉・浦安市文化会館で開催された「マッスルゲート東京ベイ大会」(6月28日)。ボディコンテストの登竜門として人気を集める舞台において、ウーマンズウェルネス一般の部で頂点に立ったのが向田千早子、37歳だ。

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彼女は整形外科でリハビリ助手として勤務しながら、2人の子どもを育てる母親でもある。仕事と育児の合間を縫ってトレーニングに励み、その努力が優勝という形で結実した。

「すごく緊張したんですけど、優勝できてよかったです。自分の名前を呼んでもらえて、うれしくて笑顔になれました」

トレーニングを始めたのは産後のダイエットが目的で、3~4年ほど筋トレを継続してきた。日々の積み重ねが体の変化に現われることに面白さを感じたことが、継続の原動力になったと言う。

コンテストについては、「せっかく筋トレしているので、成果がほしいなと思いました」と昨年マッスルゲートに初出場。ウーマンズレギンス部門に挑み、最高成績は3位入賞となった。今年は「脚の筋肉が自慢なので、脚を隠したくなかった」と方向転換を決意。昨年から新設された、太ももやヒップなど下半身の筋量が評価されるウーマンズウェルネスへの出場を決めた。脚トレは週に2回、前部と後部に分けて取り組み、鍛えあげたボディで美脚勝負に勝利。今大会での優勝をつかんだ。

「動画配信という形で、家族に見てもらえたのがうれしいです。やっぱり子どもにも自分ががんばっている姿を見てもらいたいし、がんばることはいいことだと学んでもらいたいです」

今月には第3回千葉県フィットネス・オープン大会(7月13日、千葉市民会館)に出場し、ウエルネス 158cm以下級で4位入賞をはたした。今年の大会出場はこれで一区切りとし、今後は理学療法士を目指して本格的に勉強に取り組む予定だ。「トレーニングがきっかけで体への興味が深まったので、資格取得にチャレンジしたいと思いました。資格を取ってパワーアップして戻ってきます」と意気込みを語った。

競技者としても、母としても、そして未来の医療人としても。彼女の挑戦はこれからも続いていく。

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