ブラマジ田中はインフルエンサーでありトップアスリート スリムなウエストと太腿の張り出しを武器に「世界で戦える選手に」




“フィットネスインフルエンサーのブラマジ田中”という、YouTuberぽさやエンタメ色を前に出す表現の仕方は、もしかしたら不相応なのかもしれない。その思いを抱かせてくれるほどステージ上での彼女は凛として美しく、れっきとしたアスリートとしてその場に立っていることを実感する。

【フォト&ムービー】細いウエストと極太脚を見せるブラマジ田中のポージング 

8月1日に行なわれた「Wellni SPORTEC CUP 2025」のウェルネスにて優勝した田中美緒。「今年の減量はメンタル的にもちょっときついところがあったので、報われたかなって感じです」と安堵の表情を見せた一方で、審査表には「1」の数字が並ぶパーフェクトスコア。「自分の中では全然絞れていないと思っていて。上位にはなれるかなとステージに立って感じてはいましたが、自信があったわけでもなく…」と本人は話すものの、客席側から見ていても、圧勝と言える出来栄えに感じた。

このウェルネスという競技は、JBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)において昨年スタートしたばかりの新カテゴリーで、「より下半身の筋量が重視される」という認知が広まっている。田中も「『This is ウェルネス』と言われる体を目指して」昨年からトレーニングを積んできたとのことで、その思いが一つの結果として結実した。

「ステージでは、私の強みを生かしたポージングをすることに注力していました。この競技では大谷美咲選手が絶対王者として存在していますが、私とはポージングのとり方も違うと思うんです。強みであるウエストの細さや外側広筋の張り出しをうまく出せるように意識しました」

昨年は、このSPORTEC CUPで2位、日本一決戦である「オールジャパン・フィットネス・チャンピオンシップス」でも163cm超級で2位。目指すべきところは明確ではあるが…

「オールジャパンは、実はまだ出場するか決めていなくて。でも、やっぱり今度こそ1位を獲りたいという思いもありつつ…。ただ、世界選手権には出たいと思っていますし、世界で戦える選手になりたい」と、トップ選手として先を見越しているからこそ、さらなるスケールアップのための時間も設けたいようである。

ウェルネスという競技の美しさを広めながら、自身も一つずつ前へ。彼女の歩みが止まることはない。

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