沖縄の色気で魅せるクラシックフィジーカー「今年は世界大会出場を目指す」




8月1日に東京ビッグサイトにて開催された『Wellni SPORTEC CUP 2025』にて、同大会では初開催となったクラシックフィジークで沖縄出身のボディビルダー・真栄里光が優勝した。

【フォト&ムービー】力強さと美しさを合わせ持つ真栄里のポージング細 

これまでボディビルとクラシックフィジークの両カテゴリーに並行して取り組んできた真栄里。今大会へのエントリーについては、「当初は出場を考えていなかったのですが、9月のクラシックフィジーク選手権に向けた調整を進める中で、7月21日の東京選手権の後、ちょうど良いスパンの日程だったので、出場を決めました。優勝できたのはシンプルにうれしいですね」と振り返る。

ともに大枠では「ボディビル」に含まれる競技で共通点も多いが、より筋肉量が必要とされるボディビル、審美性がより評価されるクラシックフィジークと、求められるものは異なる。どちらでも実績を残してきたが、今年は「例年よりはクラシックフィジーク寄りで」シーズンを過ごしているという。

「去年の日本クラシックフィジーク選手権の168cm以下級で3位という成績をいただき、日本代表として世界大会を目指せるあと一歩のところにきました。2位以内になれば、派遣選手としてお声がかかると思うので、そこを目指したいですね。両競技に出場するにあたり、今年はボディビルにおいても、クラシックフィジークのように美しく魅せるポージングを意識しています」

東京選手権においては、予選審査まではいつも通り髪を結ってステージに立っていたが、決勝のフリーポーズではそれを解いたセクシーな風貌で登場し、観客を沸かせた。「フリーポーズはその人の独創性とか個性を出せる良い機会だと思うので。キジムナーという沖縄の樹木の精霊のようなイメージをもってやりました」と、表現へのこだわりをもっており、一方で昨年のジュラシックカップではマスキュラーポーズの際に“ピース”をするなど茶目っ気も持ち合わせる真栄里。9月の戦いでも、彼らしさをステージで存分に表現してくれるはずだ。

「仕上がりとしては今の時点でけっこう良いところにきている感触はあります。なので、ここで無理にカロリーを落としすぎないようにに、心にも栄養を与えるような食事を楽しみながら、今以上の仕上がりにもっていきたいと思います」

沖縄が生み出した筋肉を、世界の舞台で見せつける日まであと少しだ。

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