「努力すれば人は変われる」50歳・会社経営者がコンテストで手に入れた“ポジティブなマインド”




「トレーニングの文化、身体づくりの文化を広めたい」という思いから発足した『BEST BODY JAPAN』(ベストボディジャパン/BBJ)の神奈川・横浜大会が8月10日(日)に横須賀市文化会館で開催され、モデルジャパン部門ゴールドクラス(50歳~59歳)で橋本忠則がグランプリに輝いた。

【フォトギャラリー】ベストボディが両国に集結~2023年日本大会~

会社経営者である橋本は、今年50歳。トレーニングを始めたきっかけは、運動不足による体重増加だったという。

「身体を鍛え始めたのは8年前です。仕事が忙しいことを理由に運動や筋トレをしていなかったのですごく太ってしまって、体重も90kgくらいありました。その時、仕事のパートナーだった海外の方から、ただ仕事をするだけではなく、体も鍛えて“プライベートと仕事を両立させる”というマインドを教えてもらい、『俺もやってみよう』となったんです」

一念発起し、肉体改造に臨んだ橋本。その変化に周囲からは驚きの声があがったという。

「同年代の方からは『俺でもできるかな?』と相談されたりします。ベストボディジャパンは年齢制限がなく、60歳以上のレジェンドクラスもありますので、何歳になってもチャレンジできますから」

新たな挑戦は、肉体にも精神にも好影響を与えた。

「健康的な体を手に入れたことを実感しています。よく寝られるようになり、仕事のパフォーマンスも上がりました。また、人生観や仕事の取り組み方も以前よりすごくポジティブになりました。仕事もコンテストも同じで、何かしてもすぐ結果が出るわけではなく、積み重ねていくことが大切。もちろん課題も山ほどありますが、ひとつずつ向き合ってクリアしていくと、それが自信になる。今50歳ですが『40代のクラスにも出られたかな!』と思うくらい若々しい気持ちでいられています」

そう話す橋本の瞳は輝き、体からはエネルギーがほとばしっていた。次の目標は「日本一」だ。

「始めは結果が出ませんでしたが、7年目の昨年、ようやく日本大会でトップ10に入れました。8年目の今年は日本一になって、『努力すれば、人は変われる』ということを証明したいと思います」

取材・文・写真/塚本弘美