「トレーニングの文化、身体づくりの文化を広めたい」という思いから発足した『BEST BODY JAPAN』(ベストボディジャパン/BBJ)。その神奈川・横浜大会が8月10日(日)に横須賀市文化会館で開催された。
ベストボディ・ジャパン部門クイーンクラス(50歳〜59歳)で満点を獲得し、グランプリに輝いたのは55歳の倉森佳奈。彼女が自身の体に向き合い始めたのは、5年前のことだった。
【フォト集】最高峰のベストボディが集結~2023日本大会モデルジャパン部門女子~
「ダイエットに取り組み出したのが、5年前です。更年期に差し掛かってから、可愛い服を着ることなどいろいろと諦めていた部分もあったのですが、やっぱり、きれいになりたいなって。たまたま知り合いがボディメイクの大会に出ていたので、『彼女がきれいになれるなら、私もなれるかもしれない』と思って取り組み始めました。20kg痩せて、体脂肪も14%落ちました」
「いつまでもキレイでいたい」。そんな自分の気持ちに応えるべく始めたトレーニングは、体だけではなくメンタルにも好影響を与えたという。
「トレーニングを始める前、私は自己肯定感が低かったんです。でもトレーニングをやるうちに自分の“イマイチなところ”も“すてきなところ”も見つけられて、その“すてきなところ”をブラッシュアップして、舞台で表現したいという気持ちが生まれました。そして、自分の良いところを探して積み上げていく中で、自己肯定感も自然と高まっていきました。今は『自分という花を咲かせたい』と思っています」
そう語る倉森の目は、キラキラと輝いていた。次の目標は、11月23日に東京・両国国技館で開催される日本大会だ。
「クイーンクラスは難しいクラスだと言われていますが、トップ10に入れるようにがんばりたいと思います」
世界に一つだけの“自分という花”を咲かせるために、倉本はステージに立ち続ける。
取材・文・写真/塚本弘美