45歳・ネイルサロンオーナー、筋トレで手に入れた “しなやかな美しさ”「自分の弱さも受け入れられるように」




「トレーニングの文化、身体づくりの文化をもっと日本中に広めたい」という思いから発足した日本最大のコンテスト『BEST BODY JAPAN』(ベストボディジャパン/BBJ)。その神奈川・横浜大会が8月10日(日)に横須賀市文化会館で開催された。

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ベストボディ・ジャパン部門ウーマンズクラス(40歳〜49歳)で準グランプリになったのは、ネイルサロン「Airu Beauty Salon」を経営する45歳の中村あい。彼女が『BEST BODY JAPAN』に参加した動機は、“より多くの人に注目されるため”だと言う。

「私は動物の保護活動をしているのですが、『BEST BODY JAPAN』はメディアへの露出も多いので、ここで活躍することによって活動を伝えるきっかけになるんじゃないかなと。そして、言葉と違って体は嘘がつけないものなので、人の信頼も得られるんじゃないかと考えたんです。優勝できるように努力して、積み重ねた実績によって周りから一目置かれるようになりたいと思っています」

中村がトレーニングを始めたのは、約5年前。最初は筋力不足で正しくウォーキングすることもできなかったという。

「40歳くらいの時に、体力をつけようとまずホットヨガを始めました。運動が習慣になってからピラティスやパーソナルトレーニングなど、運動の質をどんどん上げていきました。『なりたい自分は自分でつくれる』と考えたら、苦手だった筋トレが少しずつ楽しみに変わっていって。今はモヤモヤした気持ちになったら『ちょっと運動しにいこう』って、ストレス解消の1つにもなっていますね」

トレーニングは、体だけではなく心にも変化を及ぼした。

「私はもともと、“1人でなんでもできる”というタイプだったんですが、重量を挙げられなくなってきた時にトレーナーさんに助けていただいて。その経験から『人の手を借りることは決して悪いことじゃないんだな』と思うようになりました。自分の弱さを受け入れられるようになったんです」

もともと持っている“強さ”に“やわらかさ”が加わり、しなやかな美しさを手に入れた中村。現在の一番の目標は、来年の横浜大会での優勝だ。

「今日は、緊張してしまって思うような結果になりませんでしたが、ネガティブな部分にフォーカスしすぎないように。大会に出られたことにまず感謝し、また次に向けてがんばります!」

取材・文・写真/塚本弘美