最先端・AIロボットフィットネスを体験! ボディメイク、パフォーマンスアップ、医療にも広がる可能性




読者の皆さま、こんにちは! VITUP! 編集部の森本です。今年もSPORTEC2025に行ってきました。マシン、サービス、食品などフィットネス業界の最先端を体験できる同イベントにおいて、各ブースで体験した内容をリポートしていきます。

今回、紹介するのは韓国のロボットフィットネスマシンメーカー「ronfic」のブース。このSPORTECが日本初公開になるとのことで、最新マシンに胸が高鳴ります。

ロボットフィットネスとはいったい?(C)spyrakot_AdobeStock

【動画】バズーカ岡田の筋肉辞典~大胸筋のトレーニング~

同社が手掛けるのが、AIとロボット技術を融合した次世代スマートフィットネスマシン。単に重量を扱うためのマシンではなく、筋力・スピード・パワーなどの身体能力をリアルタイムで測定・可視化することが可能です。データをもとにAIが負荷設定、メニューなどを導き出し、個々のユーザーに最適なトレーニングを提供する最先端マシンとなっています。

テストから実際のトレーニングまで幅広く活用できるとのことで、今回はベンチプレスの1RM(最大挙上重量)の計測テストを体験させてもらいました。

ベンチに横になると驚いたのが、何とバーにプレートがついていません。スタッフさんからは「このまま、力いっぱいバーを5回押してください」との声が。困惑しながら力を込めると、ずっしりと負荷がかかってきます。モーターによって負荷をコントロールしているとのことで、力を入れれば入れるほど高負荷になります。

パワーを出し切って5レップを完遂しました。計測の結果、恥ずかしい限りですが、私の1RMは39kgだと判明。聞けば平均以下の数値とのことです。

力を込めるとそれに反応してAIマシンが負荷をかけます

同時に筋力アップ、筋肥大、筋持久力向上のために適したトレーニング重量、レップ数も算出されました。リアルタイムでの筋力発揮を記録したグラフも表示され、このデータはユーザーごとに記録されていくとのこと。こうした計測結果をもとに、AIが最適なトレーニングメニューを提案してくれます。

私の測定の結果

自分の1RMを知ることはトレーニングにおいて大きな意味を持ちますが、従来であれば人に補助してもらってその重量を探るか、安全に挙げられる重量で限界まで挙上し、その回数から1RMを導き出すなどの手間がありました。

AIスマートマシンは、重量変更や高重量での危険な試行をせず、短時間で安全かつ高精度に1RMを測定。そのまま最適なトレーニングに移行できるのが最大の強みと言えるでしょう。

もちろん測定はベンチプレスだけではなく、ショルダープレス、ラッドプルダウン、デッドリフトなど多様な種目で可能。複数モデルがラインナップされ、目的に合わせたものをチョイスできます。AIの発展には目を見張るものがありますが、フィットネスマシンもここまで来たかと驚くばかりです。

最先端のマシンがズラリ

また、オンラインモードならスマホと連動し、アプリで計測結果や蓄積データを参照可能。トレーナーがデータを確認してメニュー作成に活用できるほか、AIに作成を任せることもできます。メニュー実施時にはリアルタイムでAIトレーナーからアドバイスを受けられるため、いつでも遠隔でパーソナルトレーニングを受けられるのです。

なお、このマシンは、岡山県・岡山博愛会病院が今年9月に開設する院内ジムに導入予定。患者のリハビリや健康維持を目的としたトレーニングにおいて、正確なデータ収集とユーザー課題の解決という、AIフィットネスマシンが持つ可能性に注目が集まっています。

ボディメイクやスポーツでのパフォーマンスアップはもちろん、医療の分野でも注目が集まるAIフィットネス。最先端のマシンから新たな可能性が垣間見えました。

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