あこがれたのは“最強の男” 重厚な背中に超パワー、48歳自衛官の体づくりの原点「自衛隊は理想に近づける場所」




トレーニングのモチベーションは人それぞれ。今年も開催された「自衛隊プレミアムボディ」(8月10日、横浜ランドマークホール)では、あこがれを追いかけ、肉体美を研ぎ澄ませた男の活躍が光った。

【フォト】剛健ボディを披露した池田のステージショット

48歳とは思えぬボディを披露した池田晃士(陸上自衛隊所属)は、今大会でヘビークラス(ベンチプレス最大挙上重量120kg以上)2連覇を達成。さらにマスターズクラスで2位、総合クラスで5位という好成績を残した。

幼少期からブルース・リーやジャッキー・チェン、『北斗の拳』や『キン肉マン』に登場するヒーローたちにあこがれ、「強い男になりたい」という気持ちを抱き続けてきた。自衛隊に入ったのも「自分の限界を知りたい」という純粋な思いからだ。「小さい頃から“最強の男”へのあこがれがあったんです。自衛隊はその理想に近づける場所だと思いました」と振り返る。

ステージに立った池田は、背中を武器にした圧倒的な迫力で観客を魅了した。デッドリフトや懸垂など引く動作を徹底的に実施。高重量にもこだわり鍛え込んだ背中は、重厚な厚みと広がりを誇り、審査員の目を引いた。「やっぱり背中ですね。自分の一番の売りだと思っています」と胸を張る。

ヘビークラス以外の結果については「マスターズは2位でしたけど、審査基準が違うので納得しています。もちろん悔しさはありますが、自分にとって本命はヘビークラス。最強の象徴であるこの部門を取れたことが一番大きいです」と冷静に分析しつつ、本命クラスの連覇に手ごたえを口にした。

「最強でありたい。その理想に少しでも近づくためにヘビークラスを獲って、つねに前回の自分を超えていくことがモチベーションです。自己最高を更新し続けること、それが自分の挑戦です」。そう語る姿には自衛官としての誇りと、幼少期から抱いた夢を追い続ける情熱がにじんでいた。

【写真は次のページ】池田のアザーステージフォト