寮生活でボディメイクに邁進 20歳女性自衛官「ストレスを溜めない工夫」でレディースクラス優勝




8月10日、横浜ランドマークホールで開催された「自衛隊プレミアムボディ」。自衛隊員および防衛大学校生のみが参加できる大会で、任務と鍛錬を両立する精鋭たちがステージに集った。レディースクラスで頂点に立ったのは、20歳の古川未来。前回大会では準グランプリにとどまったが、その悔しさを糧に成長を遂げ、見事グランプリを勝ち取った。

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親元を離れ、現在は寮生活を送る古川。ボディメイクにあたって彼女が大切にしたのは、単なる食事制限や厳しいルールではなく、「ストレスを軽減する工夫」だった。昨年は減量中に一度も外食をせず、ストイックな生活で心身ともに疲弊。そこで今回は、減量中でも友人と食事に行き遊びの時間を持つなど、柔軟なスタイルを取り入れた。その結果、心に余裕が生まれ、体の仕上がりも前回を上回るものになったと言う。

「ストレスが一番の大敵だと実感しました。友だちと一緒に食べたり遊んだりしながら調整したことで、思いのほか順調に進んでくれて。減量がつらいものではなく、楽しみながらできるようになったんです」と笑顔を見せる。

勝因となったのはメンタル面の変化だけではない。前回のフィードバックで指摘されたポージングの滑らかさを改善するため、何度も繰り返し練習を重ねた。「一つ一つの所作を自分で納得いくまで練習しました」と振り返るように、ステージでは落ち着いた動きと堂々とした表現力で観客を魅了した。

さらに、寮で生活を共にする同室の仲間や、会場に駆けつけた家族の声援も大きな力となった。「本当に心の面では支えてもらいました。応援の声が聞こえたとき、すごく力になりました」と話す。

グランプリを手にした今も慢心はない。「いただいた結果に甘えず、さらなる高みを目指して日々積み重ねたいです。他の団体の大会にも挑戦して、自分を成長させていきたいです」。20歳の若き挑戦者は、規律と情熱を胸に、次なる舞台へ歩みを進めている。

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