健康的な肉体美を競うBEST BODY JAPAN。8月23日に開催された「東京大会」のモデルジャパン部門ガールズクラス(18歳〜29歳)において、種村美穂が金のサッシュをかけた。華やかな照明の下で披露されたのは、努力の積み重ねによって磨き上げられたしなやかな肉体。その姿は会場に集まった観客を大いに魅了した。
【フォト集】最高峰のベストボディが集結~2023日本大会モデルジャパン部門女子~
これまでは引き締まった体、バランスの取れたスタイルなどが評価される、ベストボディ・ジャパン部門で勝負していた種村。自身の可能性を広げるため、8月の横浜大会からスリムな体などが評価されるモデルジャパン部門に転向。いきなりグランプリを獲得した。
そして今大会でも見事に連勝。しかしその言葉の裏に、ストイックな日々の努力を滲ませる。
「モデルジャパンでは、しなやかで美しい体が求められます。筋肉をつけること以上に、体を絞ることの難しさを痛感しました。とくに食事面では、カロリー管理を徹底し、少しの油断も許さない意識で挑みました」
グランプリ経験があるとはいえ、モデルジャパンではまだ2回目のエントリー。挑戦者として、日々のトレーニングと食事制御を重ねてきた。
「規定ポーズはちょっとブレてしまいましたけど、自分なりにキレを感じられました。まだまだ改善点は山のようにありますが、結果として評価をいただけたことは素直に喜びたいと思います」と謙虚な自己評価の奥に、次なるステージへの情熱が宿る。
競技歴は4年。生活の中心にはつねにボディメイクがあり、食生活や日々の習慣もすべてが競技に直結している。
「体づくりのためだと思えば、食事制限も抵抗なくできます。だから大会で結果を出すだけでなく、元気で生き生きとした毎日を送るためにも続けていきたいんです」
スリムで艶やかな健康美を追求するモデルジャパン。その競技の過程に、彼女はボディメイクの真髄を見いだした。次なる目標はもちろん日本大会のステージ。さらにしなやかに、さらに美しく、29歳の挑戦は続いていく。
取材・文・写真/石川哲也