モリモリ食べてがっつり鍛える “新しい自分”で安井友梨が10連覇「オールジャパンは1年間どう生きてきたかを見せる場所」




9月13日-14日にかけて、岩手・盛岡市市民ホールで開催された「ALL JAPAN FITNESS CHAMPIONSHIPS」。フィットネス競技の身長別日本一を決する舞台において、ビキニフィットネス163cm超級で安井友梨が圧巻の10連覇を達成した。

【フォト】パープルビキニで登場した安井の美ボディショット

「10回挑戦させていただいたことに感謝しかありません。ここまで挑戦できるとは夢にも思いませんでした。本当にありがとうございますという気持ちでいっぱいです」

昨年はIFBB女子世界選手権で、長年の悲願であったビキニフィットネスにおけるマスターズ世界一を達成した安井。それでも油断、慢心といったものは一切ナシ。さらに輝きを増した姿でオールジャパンのステージに立った。

「世界一になってうれしい気持ちは、もうそのときだけでした。次の日からは『一般クラスで世界一になるぞ!』っていう気持ちのほうが強かったですね。そういう気持ちで1年間取り組んできたので、ものすごく高いモチベーションを保てたシーズンでした。やっぱりオールジャパンは1年間を自分がどうやって生きてきたかの証明で、取り組んできたことの真価を問われる場所でもあると思っています。今年もそれを見せようと思ってステージに立ちました」

彼女がまとったビキニの色はパープル。ファンからの意見を取り入れて新調したと言う。

「インスタライブをしたときにみなさんに問いかけたんです。そのときに『紫がいい』っていう声を結構いただけて、ピンときて紫に決めました。今までずっと皆さんとステージに上がっている気持ちがあったので、10回目のオールジャパンでは、いただく声も大切にして感謝を伝えたいなと思いました」

今シーズンは食事のとり方を工夫し、糖をしっかり使える体を目指した調整を行なった。炭水化物を積極的に摂りながら高強度のトレーニングを続けることで、筋量を保ちながら長期的に体重をコントロールする方法だ。

「いつも糖質を制限して減量して、筋量が落ちてガリガリになってしまい、『すごく痩せちゃったね』と言われることが多かったんです。筋量を保持しつつ減量するためには食べる必要があるなと。オフシーズンからたくさんのお米と餅を食べて、それでいて体重が乗らないように高強度でトレーニングしていました。シーズンに入ってからもかなり食べていたので、今年は1か月に1kgペースしか体重が落ちなかったです。いつもは1か月に3kgペースで落ちているので不安もありましたが、新しい自分で臨めた大会になったと思います。ここから世界選手権でピークを迎えられるように、どんどんコンディションを上げていきます」

次なる舞台はフィットネス競技の無差別日本一を決める「FITNESS JAPAN GRAND CHAMPIONSHIPS」(10月12日開催)。絶対女王のチャレンジはまだ始まったばかりだ。

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