世界を見る安井友梨が明かした「この店で一番安いドレスをください」その理由とは?




女王、いと強し。9月21日に兵庫・神戸芸術劇場で開催されたJBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)主催の「オールジャパン・フィットモデル・チャンピオンシップス2025」にて、安井友梨(やすい・ゆり/41歳)が今年もオーバーオールチャンピオンに輝いた。

【フォト&ムービー】今年も安井友梨は美しい

ビキニフィットネスアスリートとして名を馳せる安井は、今年もまずはビキニの階級別日本一選手権で優勝。そこから1週間、今度はワンピーススイムスーツとイブニングドレスを身にまとい、まったく別人のような輝きを放った。

「1週間でビキニからフィットモデルの身体に仕上げ直す必要がありました。フィットモデルらしい華奢さ、エレガントさ、優雅さ、柔らかさ…ポージングと調整方法を全部変えてフィットモデルを極めていく1週間になりましたが、すごく楽しくて、また新しい自分を発見できる時間になりました」

一見すると、どちらもフロントポーズ、サイドポーズ、バックポーズで見せる競技であり、ビキニとフィットモデルでは似たポイントも多い。実際に両競技に出場する選手はいるが、「求められる身体もポージングもまったく別物」と安井は考えている。

「全く違うものを表現しなければいけないってい思っていたので、フィットモデルで求めらる華奢さを出すために、この1週間でウエストを2cm細くして、膝下も、二の腕も、首も細くするように意識してきました。末端を細く見せることで、フィットモデルらしさを表現できるのではないかと」

昨年は“情熱”を表すような赤いドレスで力強くステージ上を舞ったが、今年はややおとなしい印象。ドレスさばきもこの競技においては評価されるポイントの一つではあるが、ドレス選びの時点から今年はあるテーマを設けたとのことだ。

「今、ドレスの値段がすごく高騰していて、この競技もまるでドレスの発表会のようになってしまっています。なので私は今回、『一番安いドレスをください』と、生地も、装飾のストーンも一番安いものでつくっていただいたドレスにしました。このドレスで勝負できるか、アーノルドクラシックヨーロッパで優勝した去年の自分を超えられるか、試してみたかったんです。また、高級なドレスを買わなくてもフィットモデルという競技ははじめられると見ている人に伝えたくて、自分の中でチャレンジしてみました」

身長別は5連覇、オーバーオール優勝は4連覇。国内では敵なしの状況は変わらずの安井にとって、やはり目指すは世界での戦い。10月にUAE・ドバイで開催予定のIFBB世界フィットモデル選手権にて、再び世界の美女たちとの戦いに挑む。

「ビキニとフィットモデルの両方を極めていく中で、自分の中でも新しい発見があり成長もできているので、改めて二刀流でやってきて良かったなと思っています。世界選手権に向けてウエストはもう少し絞り込んで、お尻の丸さも出して、メリハリのついたフィットモデルらしい身体をつくって臨みたいと思います」

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