全体的な筋量を備えたボディと、はっきりとカットが出た大腿四頭筋が光る佐々木絢美。2024年にJBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)の大会に参戦以降、ボディフィットネスで躍進を続けている。
今年も9月13日-14日に開催された、フィットネス競技の日本一決定戦「オールジャパン・フィットネス・チャンピオンシップス」に参戦。
初日は35歳~44歳160cm以下級を2連覇し、年齢の枠を越えたオーバーオール優勝も達成。2日目の158cm以下級でもV2を飾った。今週末には身長無差別で競う「フィットネス・ジャパン・グランド・チャンピオンシップス」を控えている。
そんな彼女にボディメイクの原動力を聞くと、師である木澤大祐への熱い思いが返ってきた。日本選手権で20年連続ファイナリスト入り、2024年には悲願の優勝を飾ったレジェンドは、佐々木のあこがれであり尊敬する人物だ。
「(オールジャパン連覇は)木澤さんにいい報告ができることが一番うれしいです。つねにボディメイクの目標は、『木澤さんの想像を超える』ことですね。この部位がどうとか、このカテゴリーで勝つためにこうするとか、そういうのではないんです」
もともとはFWJ(Fitness World Japan)のビキニ部門に出場していた。その頃にYouTubeで木澤の存在を知り、「この人しかいない」と直感的に感じたという。FWJでの挑戦に一区切りをつけた後に木澤のもとを訪れ、そこから本格的に指導を受けることになった。
JBBFのボディフィットネスに転向以降、連勝街道を突き進む彼女は、師とともに世界選手権に出場するまでに。昨年12月のIFBB世界フィットネス選手権では、木澤の世界選手権V(優勝者がドーピング検査を拒否したことで繰り上げ優勝)を間近で見届けることができた。この経験に佐々木は「この経験は一番の宝物になりました」と当時を回想する。
今後についてはグラチャンで2連覇を狙いつつ、ふたたび世界の舞台を見据える。
「日本代表に選んでいただければまた世界に行きたい気持ちはあります。木澤さんとのトレーニングでつくりあげた体。それで世界の評価をもらえれば、木澤さんの指導がすばらしいことの証明になるので、私がそれをやりたいと思っています」
リスペクトを胸に高みへ登り続ける。彼女の躍進はどこまで続くのだろうか。