「記録よりも記憶に残るステージを」ビキニを愛するホープは、進化する美ボディと太陽の笑顔でステージから元気を届け続ける




今年も、表彰式で最後にステージに残ったのはこの3人。ビキニ界の美魔女と称される・長瀬陽子、無傷の絶対女王・安井友梨、そして若手のホープ・小倉あれず。長瀬が間に入って二人の手をとり司会の発表を待ち、しばらくすると彼女の名が呼ばれ、そして小倉が続き、安井の6連覇が確定した。

【フォト&ムービー】太陽の笑顔でステージを彩る小倉

「やはり優勝を目指していたのでやっぱり悔しいなっていう思いがあります」

小倉あれずはそう振り返る。フィットネス競技の日本一決戦「JBBFフィットネス・ジャパン・グランド・チャンピオンシップス2025」のビキニフィットネスにて昨年に続き、銀メダルを獲得。階級別のオールジャパン選手権(9月、岩手県開催)の数週間前には謎の胃痛に襲われて出場断念も頭に過った状態であったが、そこからしっかりと回復を果たした。「もうめちゃくちゃ元気が戻ってきました。体調が良いと減量もかなり加速していきましたね」と、この日はほぼ万全の状態でステーに立つことが叶ったようだ。

「オールジャパンからかなり変わったねと、周りの方にも言われます。除脂肪がしっかり進んで身体は絞れましたし、質感も良くなった。やっぱりあの体調不良の時期に身体が水分を取り込んでいたのかなって。自分自身もそれは実感しています」

ほぼベストな状態。ただ、それで挑んでも結果はやはり2位。「まずは今日の動画を1回確認…いや、1回どころじゃない、100回ぐらい見るんですけど(笑)。それで足りないと思うところを確認します」と、すでに打倒・安井への戦いは彼女の中で始まっているのかもしれない。

「11月にはIFBB世界選手権(スペイン・サンタスサンナ)があるので、今はそこで日本人最高位になってやろうという感じです」と意気込む彼女に、「自分のステージを観る人に伝えたいことは?」と聞いてみた。

「確かにビキニフィットネスは“競技”なので、順位がついて記録が残ってしまいます。人間が審査して評価するものなので、点数もついてしまいます。でも負けたときに、そこで自分自身を否定されたと考えてしまう人も多いと思うんです。でもそうじゃなくって、私は『記憶に残るステージにする』というテーマでやっています。誰かの記録じゃなく記憶に残るステージに、そういうイメージでやってみてください」

競技は競技として上を求めつつ、太陽のような明るさと理想とするビキニフィットネスのスタイルで観る者に活力を与えていく小倉あれず。大会後には「グラチャン楽しかったなあ。ビキニフィットネス最高だよなぁ。ありがとうな出会ってくれて」とSNSで綴っており、止まらないビキニ愛でこの先も挑んでいくだろう。日本最高峰のこのステージで、金メダルを胸に笑顔を見せるその日が待ち遠しい。

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