「キラキラなビキニを着てステージに立ちたい」安井友梨に初心を思い出させた、戦友のストレートな指摘「その色のビキニは似合わないよ」




フィットネス競技の日本一決戦「JBBFフィットネス・ジャパン・グランド・チャンピオンシップス2025」のビキニフィットネスにて、安井友梨が6連覇を達成。2019年にこの大会が始まって以降、無傷の勝利記録をまた更新した。

【フォト&ムービー】水色とピンクのツートンカラーのビキニでのステージ

2015年に初めてビキニフィットネスに出場した安井は、今年で大会10年目(コロナ禍の2020年は大会が中止)。「10年間この競技に出場させていただけた、感謝のステージになった」と振り返る。ニュースターやライバルの成長がある中でも、同等かそれ以上の加速度で安井自身も進化していくのだから、そう簡単には順位が覆らない。

2025年の新たな変化は、ビキニの色だった。

「(同じステージに立った長瀬)陽子さん完全プロデュースのビキニなんです。(9月の)オールジャパン選手権が終わった後に、『安井さんはやっぱり(オールジャパンで着用した)藤色のビキニは似合わないよ。自分が全部つくるから任せて!』って言われて(笑)。私はただ出来上がったのをいただいただけですが、私だったら絶対に選ばない色で、これを着ることでまた新しい自分を発見できました」

これまで赤系を中心にさまざまなカラーのビキニを着用してきたが、その多くが単色。今回はピンクを基調にした青色とのグラデーションカラーだ。

「私はピンクから青、陽子さんは逆に青からピンクのグラデーション。今日は、これを着てステージに立つのが本当に楽しみでした。『キラキラなビキニを着てステージに立ちたいな』という、競技1年目の初心の気持ちを思い出すことができました。戦友であり、仲間であり、ライバルである陽子さんにつくっていただいたこのビキニは、今までの中で一番気に入っています」

ビキニフィットネスのみならずフィットモデルとの二刀流で戦う安井は、今週末にUAE・ドバイで行なわれるフィットモデルのIFBB世界選手権に向けてすでに日本を旅立っている。さらに1カ月後の11月半ばには、スペイン・サンタスサンナで開催されるビキニフィットネスの世界選手権にも出場予定。彼女が真に目指す、世界の戦いの幕が上がる。

「今年は、これまでの競技生活の中でもすごく心技体が安定しているのを実感しています。身体づくりもポージングも、今が一番楽しい。今の自分が大好きと思える中で世界に挑めるのが楽しみなんです」

きっと彼女は、世界の表彰台の頂点で最高のスマイルを見せてくれるはずだ。

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