機動戦士のような肩腕にタイトなウエストが生み出す前代未聞のXシェイプ! 衝撃のデビューを果たした浪速の怪物〜西﨑空良【筋肉マニアのビルダー解体筋書】




YouTubeに投稿しているボディビル解説動画が話題の筋肉マニアが、毎週一人のボディビルダーをピックアップして紹介していく連載「解体筋書」。今回は、第3回ジュラシックカップオープンクラス優勝の西崎空良選手です。

【フォト&ムービー】ジュラシック杯でビッグサプライズを起こした西﨑のボディ

日本最強の肩を持つ男

西﨑選手は、2022年オールジャパンメンズフィジークにて階級2位の実績を持つトップフィジーカーです。しかしながら、ある驚異的な強みを持っていることで、カテゴリー内での評価が上がり切らない苦い期間が続きました。

そして、昨年10月の第2回ジュラシックカップ。「来年度の重大発表」の一幕で、西﨑選手が待望のボディビルデビューを果たすことが明かされたのです。フィジーク選手として活躍していた当初から、ファンの間ではボディビル挑戦が大いに期待されていたこともあって、この吉報には会場中が沸きました。

待ちに待った第3回ジュラシックカップ。オープンクラスで登場した西﨑選手は、観客の度肝を抜きました。フィジーク時代から不利にすら働いていた強すぎる肩腕は、さらに丸みとサイズを増し、懸念されていた下半身のボリュームやカットは、ファンの想像を遥かに凌駕する完成度をしていました。特に、サイドポーズでの中間広筋やハムストリングスの張り出しは、解説の五味原選手を唸らせる程の迫力でした。ポージングもデビュー戦という事実が信じ難い程安定しており、メンズフィジークの良さをそのままボディビルに引き継いだようなトータルパッケージの高さから、会場で見ていた私は終始彼から目が離せませんでした。

驚愕の肉体と安定感のある仕上がりを見せた西﨑選手は、見事オープンクラスで優勝。解放感と達成感からか、彼の目には涙が浮かんでいました。優勝の興奮冷めやらぬまま、西﨑選手はグランドクラスに出場。世界でも類を見ないレベルの選手が集う中、日本選手権ファイナリストを押し退けて7位入賞を果たしました。昨年とヘッドジャッジが変わり、より日本選手権に近い審査傾向となった本大会でこの成績を残したことは、彼が限りなく日本TOP12に近い実力であることの間接的な証明と言えるでしょう。

今回は、西﨑空良選手についてお話しさせていただきました。来年はJBBFボディビルへの参戦が期待される西崎選手。一体どんな体を見せてくれるのか非常に楽しみですね。

次回は、独特のポージングと肉体美でボディビル界を荒らす伊豆の怪物についてお話しします。お楽しみに!

▶次ページ:西﨑選手のステージフォト&ムービー

★筋肉マニアのYouTubeチャンネルはこちらから

▼連載記事一覧はこちらから