なかなか眠れない、という悩みを抱えていた女子プロレスラー・松井珠紗。
「不眠症というわけではないんですよ。一度、寝てしまったら、そこからは長く眠れるので。途中、まったく起きないですね。ただ、寝つきが悪いだけじゃなく、寝起きもスッキリしないから、どれだけ長く寝たとしても疲れがとれてスッキリ、とはならない」

【フォト】“かわいい系悪役レスラー”松井珠紗のアザーショット
近年、寝る直前までスマホを見ていると睡眠によくない、という話もよく聞くが「それもないです。よしっ、寝るぞ!と思ってベッドに入るので(笑)。ただ、そこから寝つくまでが長い。本当に3時間とか4時間、寝られないんです。お酒を飲んでも変わらないですね。地方での試合だと集合時間があるじゃないですか? 寝られないまま集合時間になっちゃったときもありますね。プロレスラーってリングに上がるとアドレナリンが出るから、多少、体調が悪くてもなんとかなってしまうんですけど、さすがにこれが続くのはよくないなって。
なかなか寝られないのも辛いんですけど、毎日、3時間とか4時間、眠いけど寝られない時間があるわけですよ。その時間ってまったくの無駄じゃないですか? その分、しっかり寝られたら、コンディションだってよくなるし、練習なりなんなり、別のことに時間を使える。とにかく、この無駄な時間をなくしたかった」
渋谷区の『NISINO SALON』でボディーケアを受けたとき、松井珠紗はその悩みをセラピストのJUNさんに相談した。
「リンパと血流の流れを促進させて自律神経を整えられるよう心がけて施術しました。いわゆる『幸せホルモン』と呼ばれるオキシトシンが分泌されると入眠障害は軽減される、と言われています。筋肉が緩み、リラックスした状態になるように意識しました」(JUNさん)

その日、帰宅してベッドに入ると即座に眠ることができた、と松井珠紗は言う。
「よく“泥のように眠る”って言うじゃないですか? 私はいままで経験したことがなかったのはわからなかったんですけど、まさにそれでしたね。それに目覚めもスカッとしていて、起きたときにスッキリしているんですよ。いやぁ、本当に無駄な時間がなくなって、なによりもそれがうれしかった。
施術してもらってから3日ぐらいは快眠が続いたんですけど、その後はまた元に戻ってしまいました。ただ、一度、こうやって眠れたことで、ちゃんと気をつけてボディケアを続けていけば、一生、こういうことが続くわけじゃないんだ、とわかっただけで、かなり気持ちは楽になりました。きっと気持ちが楽になることも、いい眠りにつながってくるんじゃないですかね?」
10月26日に領国国技館で開催されたビッグマッチで松井珠紗はCHIAKIとのコンビでタッグの頂点であるツインスター選手権に挑戦。見事に勝利を収めて、7度目のタイトルマッチで悲願の初戴冠。他団体に流出していたベルトを奪還した、という背景もあって国技館は大興奮に包まれた。
「はじめてベルトを巻いたので、これから先はすべてはじめての体験になるけれど、最低でも10回は防衛したい。二桁回数の防衛が目標! そうやって、このベルトを守っているあいだにもう1本、シングルのベルトを狙ってもいいかなぁ〜。いや、1本もいわず何本でも同時に巻いてみたいね」
悪役への転向が生まれ変わる第1のきっかけだったとすれば、初のタイトル戴冠が第2のきっかけになるかもしれない。かわいくてズルい悪役の野望はまだまだ終わらない。

