今や世界的にも人気のあるジャパニーズ・ガールズバンド。その中でも、ヘヴィロックとバイオリンを融合させた唯一無二の世界観を誇っているのがEast Of Eden(以下EOE)だ。EOEのヴォーカリスト・湊あかねは、もともとアイドルグループに所属していたが、今は2023年に結成されたEOEでパワフルな歌声を響かせている。その湊に体づくりの秘訣を聞くインタビュー全3回の最終回は、バンドのヴォーカリストとして気を遣っている体調管理のお話を。
風邪もひかず体調不良にもならない渾身のアイテムとは?

ヴォーカリストとしての存在感が大きく変化した今、湊あかねは最高のパフォーマンスを引き出すためにさらに健康には気を遣うようになったという。
「私には最強の渾身のアイテムがあります。それがマヌカハニーの濃度がすごく高いもので、毎日朝晩スプーンで直飲みです。もう1年くらい続けていて、これを飲んでいると風邪はひかないですね。喉も壊していないですし、体調不良で休むこともないです。ステージドリンクは、アミノ酸とはちみつを混ぜたものです。この前、2DAYSのライブがあったんですけど2kg痩せていたんですよ。それくらいの運動量なんですよね、ライブって。ライブ当日は朝ごはんを食べて、夜はライブ直前なので食べないようにしています。食べてしまうと集中力が欠けますし、体が重い感じがするので。あともうひとつ、メンバー全員でアリナミンで乾杯しています。ライブ30分前に集まってアリナミンで乾杯するのは、predia時代からやっています。すごく元気になりますよ、『やっぱ必要だよね~』なんて言いながら(笑)」
その一方で、食生活はあえて気を遣わないようにしているという。
「食べたいものを食べるほうが、ストレスがなくなるというか(笑)。牛タンや北京ダックは好きですが、揚げ物はあまり食べないようにしています。大好きなんですけど、高校時代の健康診断で『血がドロドロになっている』と言われてから控えめに……。多分、あるお店のロースかつを食べ過ぎていたせいなんですけど。あとは単純に揚げ物を食べると体重の増加につながってしまうので。私は1日2食の生活で、朝と夜はしっかり食べるタイプです。夜は好きなものを食べたい欲が出てきちゃうので、寿司や肉、ラーメンを食べたいんです(笑)。なんか矛盾していますが…」
ロングトーンは「どれだけ気持ちよく抜けているか」がカギ

EOEは10月3日にデジタルシングル『Our Fate』をリリースしたばかり。サビから始まるため、ヴォーカリストとしては負担のかかりやすい楽曲だ。しかもアウトロでは、湊ならではのクリーンなロングハイトーンを聴かせている。
「頭サビは緊張しますよね……外したらすごくカッコ悪い(笑)。(もし外したら)もう一回やらせてほしいと思っちゃいます。私は(いただいた歌詞を)絵として、風景を想像しながらインプットさせていきます。歌詞を読みながら、仮歌を聴きながら、ですね。レコーディングまでに、どういう抑揚をつけようか自分の歌い方を決めていって。何パターンか考えるんですけど、一番やりたいパターンを最初に歌って自分の意思を伝える感じですね。私的には一番やりたいパターンを忍ばせて、レコーディングに臨んでいます。私にとってロングトーンは、感覚的なものなんですけど『どれだけ気持ちよく抜けているか』なんですよ。ライブでも化けましたよ、この曲。すごく盛り上がりました」
最後に、今後の湊の抱負を聞いてみた。
「包み隠さずにいうと、まずはやっぱり日本で売れたいですよ、切実に。このメンバーで、売れたい。何より自分たちが、音楽を楽しんでやっているので。目指すは東京ドーム公演ですが、まずは日本武道館でライブができるようになりたいですね」
