全身幹のような極太筋肉!ナチュラルで世界と戦う孤高の戦士〜相樂翔【筋肉マニアのビルダー解体筋書】




YouTubeに投稿しているボディビル解説動画が話題の筋肉マニアが、毎週一人のボディビルダーをピックアップして紹介していく連載「解体筋書」。今回は、第3回ジュラシックカップグランドクラス4位の相樂翔選手です。

【フォト&ムービー】This is ナチュラルボディ・相樂翔

日本選手権ファイナリスト級の巨大な筋肉

相樂選手は、JBBFとは別団体の世界と戦うナチュラルボディビルダーです。2018年にNPCJ(現FWJ)NORTH JAPAN OPENにて優勝という形で輝かしいデビューを果たした後、ナチュラルでIFBBプロになることを目標に、ANNBBF(全日本ナチュラルボディビルディング連盟)をはじめ、様々な大会で成績を残してきました。JBBFでの在籍歴はありませんが、日本選手権ファイナリストに匹敵するほどの巨大な筋肉を持っていたことから、当時密かに注目を集めていました。

そして、2023年。日本トップクラスの選手が集う第1回ジュラシックカップが開催されました。JBBFの選手のみならず、他団体の競技者も出場する中、相樂選手もそこに名乗りを上げたのです。結果こそ振いませんでしたが、通常はお目にかかれない夢の対決に会場は大いに盛り上がりました。現在は、WNBFというライフタイムナチュラルを理念に掲げた世界的なボディビル団体のプロ選手として活躍しており、昨年の世界大会ヘビー級では5位入賞を果たしました。

彼の特徴は、骨格を覆い尽くす巨大な筋肉群です。ウエストのタイトさや手足の長さに恵まれた選手ではありませんが、各部位が丸太のような太さをしており、全身木の幹で形成されているような重みがあります。中でも、下半身のサイズは凄まじく、コンディションも抜群に良いことから大腿四頭筋のカットや大臀筋のストリエーションは一際目を惹きます。パワーリフターとしての実力も兼ね備えており、デットリフトの成果とも言える強力な脊柱起立筋は、弱点とされていた以前までの背中の印象を消し飛ばす程の迫力がありました。

また、バスキュラリティ(血管が浮き出ている状態)も極めて鮮明で、特に大胸筋上部から三角筋・上腕にかけてのうねるような太い血管は、彼の重厚感溢れる肉体にぴったりマッチしています。ジュラシックカップでは、毎年インプルーブした姿を披露しており、今後も彼の進化が止まることはないでしょう。

今回は、相樂翔選手についてお話しさせていただきました。日本が世界に誇るナチュラルボディビルダーとしてこれからの活躍に期待したいですね。

次回は、デカすぎてカテゴリー変更を余儀なくされた男の快進撃についてお話しします。お楽しみに!

▶次ページ:相樂選手のステージフォト&ムービー

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