心肺機能を刺激し、効率よく脂肪を燃焼「リズミカルジャンプ」で楽しく敏捷性アップ




体力は年齢に関係なく、誰でも伸ばすことができます。体力とは筋力や持久力だけでなく、日々の生活を軽やかにこなし、疲れにくい体の土台になるものです。

ここではそんな体力を養うエクササイズを、書籍「頭も体も疲れにくくなるスゴイ運動 体力おけへの道」の著者・澤木一貴さんに紹介していただきました。今回の種目は「リズミカルジャンプ」です。

【動画】澤木トレーナーがリズミカルジャンプを解説

リズミカルジャンプは、全身を使って軽快に跳ねる運動です。一見シンプルですが、跳躍による上下動は心肺機能を刺激し、効率よく脂肪を燃焼させます。しかも、単なるジャンプではなく「リズムに乗る」ことで、運動の楽しさが倍増し、継続性も高まります。

テンポ感が生まれ、ストレスの発散や気分のリフレッシュにもつながり、心の健康にも好影響を与えます。さらに、ジャンプ動作は骨に適度な刺激を与えるため、加齢とともに進行しやすい骨密度の低下を防ぐ効果も期待できます。

【リズミカルジャンプ】

➀直立姿勢から、両腕を真横へ広げます。

➀跳ぶ前の姿勢

②軽くジャンプすると同時に脚を開き、両腕は真横から頭上へ上げます。

③着地したら、またすぐにジャンプして 1 の姿勢に戻ります。これをリズムよく繰り返します。ヒザに不安がある場合はジャンプせず、スクワットと腕の開閉を組み合わせて行なってもOKです。

②、③腕と脚を開きながら跳ぶ

※よくある間違い
顔が下に向いたり、猫背になったりしないように注意しましょう。

NGフォーム。猫背でやってしまう
NGフォーム。左右不均衡にやってしまう

リズミカルジャンプのような簡単なプライオメトリクス(跳躍運動)は、中高年に失われやすい「瞬発力」や「反応力」のトレーニングとして推奨されています。

年齢を重ねるにつれて注意したい「骨粗しょう症」の予防には「骨に負荷をかける運動」が推奨されており、この種目はその条件を自然に満たしています。また、素早く足を開いたり閉じたりする動きは、日常生活でのとっさの動作を支える「敏捷性」や「反応力」の強化にも効果的です。

中高年になると、ジャンプやスピードを要する動きから遠ざかりがちですが、そうした運動能力の低下こそが転倒やケガの引き金になります。リズミカルジャンプは、こうした能力を無理なく取り戻すための第一歩として、非常に効果的な選択肢といえるでしょう。ぜひ、日常のスキマ時間で実践してみてください。

書籍「頭も体も疲れにくくなるスゴイ運動 体力おけへの道」

▶澤木トレーナーがエクササイズを動画で解説