俳優・金子賢が主催するボディコンテスト「SUMMER STYLE AWARD(サマスタ/SSA)」は、“夏が一番似合う男性・女性を決める”をテーマに、年間を通して予選大会が開催されている。11月29日〜30日のFINALをもって、2025年シーズンを締めくくった。
FILALの最終日に開催される年末の大一番「JAPAN PRO GRAND PRIX」(冬のプロ戦)には、団体公認のプロ選手が集い日本一を争った。そんな舞台でモノキニ着用・BEAUTY FITNESS MODEL部門のTallクラス(身長161cm以上)を制したのが千原由理奈だ。
もともとプロのダンサーとして活躍していた千原。フィットネスの道に方向転換したのち、現在はサマスタ認定講師、フィットネス関連事業を行なう企業の代表取締役、ブレイクダンスとフィットネスを掛け合わせたエクササイズ『HIIT THE BEAT』の講師も務めるなどマルチな分野で活動している。
そんな彼女は今年、新たなチャレンジを敢行していた。
「今年はスパルタンレースやSASUKEに出場する挑戦の年だったので、どうなるかというところだったんですけど、無事結果を残せてホッとしています」
昨年の冬のプロ戦では3位と不完全燃焼だった。今年こそBEAUTY FITNESS MODELでプロ王座を狙う中、さまざまなきっかけや縁が重なり、スパルタンレースへの挑戦を決めたという。
「昨年までは本当にサマスタに向けて、『ビューティーのための体づくり』ということでやってきていたんですけど、今年はスパルタンに挑戦するということで、自分の体がどう変化するのか、ステージでどう見られるのかという点が楽しみであり、逆に不安でもありました」
一度決めたらやり抜くのが彼女の強さだ。学生時代からのダンスで鍛えた身体能力、強靭な精神力でスパルタンレースでも結果を残し、最高の形でサマスタプロ戦へとつなげた。
「トレーニングをする方は、運動で活きるフィジカルに特化する方と、ボディコンテストを目指す方に大きくは分かれると感じていました。走ると筋量が減ってしまうというのも聞いていたんですけど、『それを覆したい、両立したい』という気持ちがあったので、そういう気持ちからも挑戦を決めました。最初のほうのレースでは結果を残せなかったのですが、サマスタ2週間前の沖縄のレースでは優勝をいただけて、年間を通したシリーズランキングでもチャンピオンになれてうれしかったです。」
レースからギアチェンジして肉体美を磨き、サマスタでは魅せるボディを堂々と披露。昨年のリベンジを達成した。さらに、年間を通して競技発展・選手の育成に尽力したトレーナーポージング認定講師に贈られる「最多本数最優秀賞」も受賞した。フィットネスの道に踏み込んで約5年、千原の挑戦はまだまだ終わらない。
「選手として結果を残すことはもちろん、講師としての私を頼ってくださる皆さんのためにもがんばりたいと思います。大会目的ではなく体づくりに取り組みたい方、コンテストで日本一を狙いたいという選手などいろいろな方に来ていただけるので、それぞれに合った指導で力になれるように取り組んでいきます」

