目を疑うほど張り出した大腿部! 筆者注目の未知なる怪物ビルダー~千葉雄介【筋肉マニアのビルダー解体筋書】




YouTubeに投稿しているボディビル解説動画が話題の筋肉マニアが、毎週一人のボディビルダーをピックアップして紹介していく連載「解体筋書」。今回は、2025年東日本クラシックフィジーク171cm以下級優勝の千葉雄介選手です。

【フォト】グッと張り出した大腿四頭筋が魅力的な千葉

フィジークから受け継いだ圧巻の肉体美

千葉選手は、今年クラシックフィジークに初挑戦し、ブロック大会ながら強烈なインパクトを残した未知の怪物です。昨年まではフィジーク選手として活躍し、福井県2位、神奈川県優勝といった成績を収めてきました。広い肩幅にタイトなウエストを備えており、まさしくメンズフィジークに相応しいフレームの持ち主と言っていいでしょう。

今年、彼が優勝した東日本クラシックフィジーク選手権でもその恵まれた骨格は存分に発揮されていましたが、筆者が彼を怪物と呼ぶ理由は、他にあります。それは、信じられないほどに張り出した大腿四頭筋です。筋腹が短く、股関節周りから大腿骨の中点にかけて著しく発達した外側広筋は、フロントバックどちらから見ても目を疑うような存在感をしています。フィジーク時代に獲得した逆三角形型の上半身と強烈な脚の張り出しは、彼のアウトラインをより際立たせる要因になっています。

また、千葉選手は小顔で四肢が長いため、171cm以下級とは思えないほど体が大きく見えるプロポーションをしています。加えて、バスキュラリティも凄まじく、中でも大胸筋上部から三角筋にかけて雷のように走る血管は目を見張るものがります。

一方で、上腕二頭筋の丸みやハムケツのカット、ポージングといった部分には課題が残されていますが、伸び代があるという意味では彼の印象深い体がさらに進化する可能性を秘めていると言えます。クラシック1年目でしっかりと成績を残したことも鑑みて、筆者は千葉選手が今後のダークホース的存在になると期待しています。

今回は、千葉雄介選手についてお話しさせていただきました。彼のようなまだ見ぬ怪物ビルダーがJBBFにはゴロゴロ眠っていると思うと楽しみで仕方ありませんね。

次回は、三重県が産んだ球体筋肉美の完成形についてお話しします。お楽しみに!