“歩くギリシャ彫刻”五味原領、クラシックフィジークで日本一3連覇 発信者としても活躍を広げる【プレイバック2025】




ボディビル競技の中でも、より「審美性」が問われるカテゴリーであるクラシックフィジーク。身長に対して体重制限が設けられており、単に筋量が多ければいいわけではない点、そしてバキュームポーズ、クラシックポーズといった、他カテゴリーにはない規定ポーズが見られることも特色だ。

【フォト&ムービー】最強のクラシカルボディを持つ五味原

JBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)が主催する、クラシックフィジークの日本一決定戦「第5回クラシックフィジーク選手権大会」(9月21日開催、神戸芸術劇場)では、身長別4階級と、マスターズ(40歳以上)2階級で熱戦が勃発。各階級王者によるオーバーオール審査の末に、“歩くギリシャ彫刻”と称される肉体美を持つ五味原領が3連覇を達成した(階級別は5連覇)。日本国内では無類の強さを見せ、昨年東京で行なわれたIFBB男子ワールドカップでも実績を残してきた男が、今年もクラシカルボディ日本一をつかんだ。

連覇のプレッシャーに関しては「不安になることもあります。けど、なるべく自分軸で考えるようにして。自分の中で何か1つでも、毎年成長を重ねていければいいのかなと。周りの選手もどんどんインフレするようにレベルが上がっていることを実感しているので、他の選手と一緒に成長していけるかなと思って日々取り組んでいます」と語った五味原。己に矢印を向けて肉体を鍛え、ボディメイクの喜びと成長を追求した先に、大きな栄冠を手に入れた。

ステージ以外でも幅広く活躍しており、パーソナルトレーニングジム「Fitness Lounge Sync」の代表や、今年6月に開設した自身のYouTubeチャンネルでの投稿にも注力。トレーニングや食事などについて自分の言葉で言語化し、伝える投稿には多くの反響が寄せられている。

以前から骨格筋評論家“バズーカ岡田”こと岡田隆氏のチャンネルなどに出演していたが、動画で考えを語る機会が増えたことで、より知的な側面が見られるようになった。来年は競技者としての活躍はもちろん、発信者としての五味原領にも注目していきたい。