“ホモサピエンスの最高傑作”扇谷開登がボディビル日本一、女子フィジークは女王・荻島順子が3連覇【プレイバック2025】




ボディビル競技の日本一を決する、JBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)主催「第71回日本男子ボディビル選手権」および「第43回日本女子フィジーク選手権」が、10月12日、東京・江戸川区総合文化センターにて開催された。

【フォト】日本一決戦を制した扇谷と荻島のボディ

昨年優勝者の木澤大祐が引退したことで、男子ボディビルは誰が勝っても初優勝という群雄割拠の戦いに。42名がエントリーした激戦を制し、昨年4位の扇谷開登が優勝をはたした。

2022年はマスキュラーフィジーク、2023年はクラシックフィジークと徐々に筋量がより重視されるカテゴリーに移行していき、2024年にボディビルへ転向。日本選手権初参戦で4位にまで上り詰めた実績を持つ扇谷。JURASSIC CUPでは“ホモサピエンスの最高傑作”と形容された異次元のバルクに加え、今大会ではポージングの向上を見せる。力強さと技術が融合したステージで栄冠を引き寄せた。

そんな怪物は大会後、「これまで通り、仕事もしっかりやって、トレーニングも楽しんで…まぁ普通な感じですよ。それが男ですから。そういう中で、もっと漢らしい身体をつくっていけたらなって思います」と今後への思いを語った。

女子フィジークは女王・荻島順子が2023年から続く3連覇を達成した。今年は持病のヘルニアから来るケガがあり、生活にも支障が出るほどの事態だったと振り返る。その中でもできることに取り組み「ゼロから体づくりを見直した」と強靭な精神力を発揮。本番では圧巻のボディとパフォーマンスで、これぞ絶対女王というステージを見せた。

「女子フィジークに限らないとは思いますが、自分ととにかく向き合っていける、そんな競技かなって思っています。自分で考えて、自分の身体を作り上げていくのがすごく楽しい。そして、そんな自分を支えてくれて、応援してくれる人がいる、本当に素晴らしい競技だと思います」(荻島)

なお荻島はその後、11月13日~17日に開催されたIFBB女子世界選手権に出場。マスターズ女子フィジーク35歳以上で見事に優勝、女子フィジークオープンでは2位の成績を残した。