かわいくて強い“元祖グラレスラー”として人気を博した愛川ゆず季さん。42歳を迎えた現在も、美貌と動ける体を維持している。今年4月、念願の第二子を出産した彼女は、筋力が落ちた体をトレーニングで再構築。プロレス仕様のボディをつくり上げ、11月29日の試合でサプライズ復帰をはたした。その過程にはどんな思いや取り組みがあったのか。愛川さんを直撃した。

【トーク動画】「自分に負けるのが筋トレ」愛川さんがトレーニングの魅力を語り尽くす
――ファンからの声も多かったように、12月29日の「STARDOM DREAM QUEENDOM 2025」では、42歳とは思えない動きと美貌を披露されました。まずは復帰の経緯からお聞かせください。
「以前から『子どもを2人産みたい』という夢があって、時間はかかりましたが、それを叶えることができました。その上で、今後また復帰してキャリアを重ねていきたいと考えたときに、ちょうど番組から密着取材のオファーがあったんです。その中でプロレス復帰の話も出て。スターダムがちょうど15周年というタイミングだったので、『いいかな』と思ったところからスタートしました。ただ、結局いろいろあって密着取材自体はなくなってしまって(笑)。それでも復帰の話は進んでいたので、『やるからには全力でやります』ということで、復帰に向けた取り組みが始まりました」
――1人目の出産後は、トレーニングを取り入れた産後ダイエットを経て、BEST BODY JAPAN(ボディコンテスト)のステージにも立ちました。今回の産後には、どのような取り組みを行なったのでしょうか。
「今回は、出産して1か月後には『体を戻そう』と決心しました。妊娠中から配信を始めていて、毎日ファンの方から温かい声をいただいていたんです。すごく応援してもらっていたので、自然と『がんばろう』というパワーが湧いてきました。こんなにも自分を応援してくれる方がいるんだと思って、すごく勇気をもらいましたね」
――産後太りを解消した経験があるぶん、今回は勝手がわかった中での体づくりだったのではないでしょうか。
「そうですね。1人目を産んだ後の経験がすごく大きかったです。ベストボディジャパンで日本一になれたことも自信になっていましたし、がんばり方がわかっていたので、成果が出るのも早かったと思います」
――以前よりも前向きな気持ちで取り組めたと。
「はい。やり方がわかっているので、『こうしたら体はこうなるだろう』という見通しが立てられました」
――産後ダイエットのために、具体的にはどのようなことに取り組みましたか。
「産後1か月から運動OKだったので、できる週は毎日トレーニングしていました。ただ子どもの世話もあり、長時間集中するのは難しいですし、体に負荷をかけすぎてもいけません。なので、隙間時間を使って鍛えることが多かったです。1回の時間も20~30分ほどで、1種目だけやる日もありました。朝5時に起きて公園で階段ダッシュをするなど、まずは運動習慣をつけることを大事にしていました」
適度な休息を意識した産後トレ

――産後はインナーマッスルや骨盤周りを鍛えるといいなど、さまざまな情報があります。そのあたりは意識されましたか。
「妊娠中はつわりがひどかったのと、高血圧になったこともあって、運動はほとんど何もできていませんでした。扱える重量もかなり落ちていたので、まずは筋力を戻すところからでしたね。体幹を鍛えることには力を入れていましたが、結局BIG3(ベンチプレス、スクワット、デッドリフト)をやれば体幹も鍛えられると思って、ベーシックな種目を中心にやっていました。マッスルメモリーがあったのか、筋力が戻るのは早かったです」
――筋力・体力が落ちている中でのトレーニングは、注意も必要だったかと思います。とくに気をつけていたポイントは?
「もう42歳なので、とにかくプロレス復帰までは『がんばりすぎない』ことをテーマにしていました。少しでも疲れたら休む、ということですね。性格的に、がんばろうと思ったらどこまでもがんばれてしまうので、そこには一番気をつけました」
――体を戻すためのトレーニング期間は、どのくらいだったのでしょうか。
「4月に子どもが生まれて、5月からトレーニングを始めたので、まずは4か月ほどです。私のインスタグラムにも4か月間の体の変化を載せていますが、その期間は本当に体を絞ることに注力していました。その後はプロレスのための体づくりに切り替えて、筋力を上げながら2kgほど増やしました。クリーンな食事で体を大きくする期間を、1か月半くらい設けましたね。この増量は意外と苦戦しました」
――そうして体をつくり上げ、今回リングにサプライズ復帰されました。率直なお気持ちはいかがでしたか。
「今回はバトルロイヤルに、シークレットゲストとして出場させていただきました。入場シーンや現役時代の技を決めた瞬間は、とくに盛り上げていただいて感動しました。引退してから12年ほど経っているので、『もう忘れられているかな?』と思う部分もあったのですが、すごくうれしかったです。試合後の囲み取材で『この歳でこのビジュアルと動きは奇跡だ』って自分で言ったんですけど(笑)、そのくらいの仕上がりには持っていけたかなと思います」
――今回の経験をふまえて、世の母親の皆さんにメッセージをお願いします。
「産後の体型の変化や、育児の忙しさに悩んでいる同世代のママさんも多いと思うんですけど、『こんな元気な人もいるんだ』と思ってもらえたらうれしいです。1月21日にはもう1試合控えていますので、皆さんに元気を与えられる存在になりたいですね」
――愛川さんの活躍が与える影響力は大きいと思います。
「そう言っていただけたらうれしいです。私もまだ2人目の出産を終えただけで、子育てはこれからも続いていきます。家族の支えがあってこそなので、本当に感謝しています。今回のプロレス復帰に関しては、『できないことはあきらめて、できることを最大限伸ばしていこう』という考え方でした。年齢もありますし、これだけのブランクもあるので、かなりスタンスは変えましたね。今後も無理をせず、続けていけたらと思っています」
――次の試合に向けて、ここからまた体を鍛えていく形ですね。
「そうですね。しっかり体をつくっていきたいと思っていますが、お正月を挟むのがネックですね(笑)。実家に帰省するので休むところは休みつつ、緊張感を切らさずに取り組んでいきます」
