Japan Mobility Show(2025年10月30日~11月9日)のYAMAHAブースで、ライダーの黒山健一さん、4人組管楽器ガールズグループ・MOSとともにパフォーマンスを披露した4人のダンサーたち。迫力のステージの裏側には、日々の体づくりとコンディション管理がある。
不規則な生活になりがちな中で彼らは何を意識し、どんな習慣を続けているのか。食事や睡眠、トレーニング、メンタル面まで。“踊り続ける”ためのリアルな取り組みを聞いた。

【写真】音楽、ダンス、モータースポーツが融合したパフォーマンス
――日々の活動の中で、体づくりについて意識していることを教えてください。
solaさん
「食べ物に気をつけています。コンビニご飯はなるべく食べないですね。あとは睡眠です。結構、夜遅くまで練習することが多いので、家に帰ってすぐに寝ることを心がけています」
――生活リズムが崩れてしまうこともあると思いますが、そういった時はどうしていますか。
solaさん
「間食を取り入れています。それこそコンビニとかになってしまうんですけど、おにぎりやサラダチキン、サラダなどで間食を摂るようにしています」
――食事の回数や量については、どのように考えていますか?
solaさん
「だいたい1日2食くらいです。間食などの取り組みは、できたらという感じですね」
KENZOさん
「ダンサーは夜寝るのが遅くて、朝はゆっくり起きる人が割と多いので、僕は起きるのが遅かったら朝食と昼食を一緒にしちゃうとか。そういうふうに調整しています。食べ過ぎると眠くもなりますし、疲れやすいような気もします。1日2食のほうがむしろ、自分は調子がいいような気がしますね。15年以上前から1日2食がメインです。2食で生活しているダンサーは結構多いです」
SHUNさん
「基本的にダンサーは体が資本だと思うので、睡眠、運動、食事にとても気を遣っています。睡眠はよく寝ることと、運動は毎朝2kmくらい走りますね。ジムなどにはあまり行かずに、ダンスを通して筋肉をつけていく感じです。ダンスでつく筋肉と、筋トレでつく筋肉は意外と違います。マシンなどで負荷をかけて大きくしすぎると、逆に動きにくくなったり、可動範囲が狭くなったりすることもあると思います」
ANRIさん
「僕も食事に気を遣うのと、水分を意識して摂りますね。もともと汗っかきというのもあるので、寝て起きたら水を飲む、トイレに行ったら水を飲むなどです。1日2~3リットルくらいは意識的に飲むようにしていますね。水分が不足すると動きづらい感覚もあります。水を飲んで代謝を上げる、老廃物を流すといった話を聞いたので意識して摂るようにしたら、調子がよかったので続けています」
KENZOさん
「それで言うとサウナに長く入ります。1時間くらい入ることもありますね。自分の場合は筋肉の疲労が取れる感覚があります。連日リハーサルがあった後にも行ったりします。今日、この後も行きたいくらいです」
――皆さんがプロのダンサーとして活動しようと思った時に、体づくりや意識の面で変えたことはありますか?
ANRIさん
「僕は高校生くらいでダンスをやりたいと思って、今もそのままやっています。その時は体のことまでは考えられなかったですね。ダンスの練習をすることに意識が向いていて、『どうやったらこういうことができるかな』といったことにフォーカスしていたと思います。体のことを気にするようになったのは割と最近です。30歳を超えたというのもあるかもしれないです」
――30歳を超えると、やはりコンディションが変わってきますか。
ANRIさん
「そうですね。コンディションを維持するためにそれこそ水分を摂ったり、なるべく食べ物からいろいろな栄養を摂ったり、足りなければプロテインやサプリメントなどを活用したりもします。こういったことも30歳を超えてから意識するようになりました」
――基本は普段の食事をメインにして、足りない部分を補うということですね。
ANRIさん
「そうですね」
KENZOさん
「僕は5歳くらいからダンスをやっていて、気づいたらずっとダンスをやっているような感じでした。トレーニングで言うと、一番鍛えていたのは中学生くらいです。鍛えたらダンスが上手くなるだろうということで鍛えまくりました。そうしたらわりと筋肉がつきやすい体質だったので、体が変わったと思います。
脂肪もつきやすいですけど、動いたらその脂肪がすぐに落ちるなど、調整しやすい体になりました。多分それは、若い時にやったトレーニングが活きていると思います。大学生くらいから本格的にプロのダンサーとして活動し始めたんですけど、その時は四六時中踊っていたので、もはやそれがトレーニングでした。自重で筋トレをしていた時期もありました。ダンスと筋トレの二刀流でやっていたと思います」
SHUNさん
「僕も始めたのはKENZOと同じくらいですね。それから中学生くらいの時、あこがれの人のダンスを見て、すごく衝撃を受けたんですよ。それからどっぷりダンスにハマりました。プロになる意識はとくになくて、『とりあえずダンスを続けたい』と継続していたら仕事になった感じです。
そういう中で大事にしているのは、『メンタルがやばいと思ったら休む』ことです。無理して続けるのはあまりよくないと思っていて、休むときは休む。仕事する時は仕事する。みたいにメリハリをつけて、騙しだましやらないようにしています。あくまで自分なりの息抜きとしてですが、リフレッシュの方法はタバコですかね(笑)。これも体にいいのかはわからないですけど、お酒も飲むようにはしています」
KENZOさん
「ダンサーはみんなで飲みに行くことが多いよね。チームでエンタメをつくるわけだから、みんなで笑っている時間を大事にする人が多いのかもね」
――他にダンサーとして重要な要素はありますか。
solaさん
「シンプルに柔軟性は必要ですけど、ただ柔らかいだけだとダンスの上達にはあまりつながらないと僕は思っています。可動域というか、体の各パーツをどのくらい動かせるかですね。首、胸、腰、脚、足首など、どこかが硬いと動きづらいというか。動きのスケールがこじんまりする印象です。自分自身も動きの幅の広さ、奥深さのようなものを意識するようになりました」
――そのために行なっているストレッチなどはありますか。
solaさん
「アイソレーションという各パーツを動かす練習をするんですけど、それを反復していけるところまで引き伸ばすというのは考えるようになりました。ストレッチはとくに、反復が必要だと思います」
――最後に今後の目標や意気込みをお願いします。
ANRIさん
「何歳になってもずっと踊り続けることです。それに尽きますね。続けるためにはケガをしないように、体のことを考えていきたいと思います」
KENZOさん
「僕はすごくエンタメやステージが大好きで、演出をつくるのも自分が出るのも好きです。これからもたくさんの人を楽しませるような、エンタメをつくっていきたいと思います」
SHUNさん
「お金持ちになりたいです。というのも収入面も含めて、ダンサーの地位をもっと向上させたいんですよね。『ダンサーってこんなにかっこいいんだ』、『ダンサーってこんな暮らしできるんだ』みたいな。そういうことを見せていきたいです」
solaさん
「長くステージで踊っていたいですね。将来的にしたいことはとくにありませんが、自分のパフォーマンスや、それをつくる体をずっと好きでいられたらと思います」


