YouTubeに投稿しているボディビル解説動画が話題の筋肉マニアが、毎週一人のボディビルダーをピックアップして紹介していく連載「解体筋書」。今回は、2025年日本クラシックボディビル171cm以下級優勝の藤正和選手です。
収まりのいい骨格と丸々育った筋肉
藤選手は、埼玉県出身のボディビルダーです。年齢は38歳ですが、20代でも通用しそうなほど見た目が若く、筋肉の張りや質感も素晴らしい選手です。主な大会成績は、2019年埼玉選手権オーバーオール優勝、2022年東日本選手権70kg以下級優勝、2025年日本クラシックボディビル171cm以下級優勝となっています。着実に成績を伸ばしており、今後もまだまだ成長する選手の1人だと思います。
彼の特徴は、ボリューム感に溢れた上半身です。肩、腕、胸を中心に丸々とした筋肉を搭載しており、フロント・サイドポーズの迫力は圧巻です。三角筋のサイド、大胸筋中部上部の発達が素晴らしく、鎖骨や上腕骨の長さも収まりが良いため、より丸みの強い上半身が完成しています。また、三角筋は筋腹が長く、上腕とのセパレーションも明瞭なことから、ラットスプレッドやサイドチェストでのインパクトは抜群です。昨年の日本クラシックボディビルのオーバーオール戦では、井上貴文選手に敗れて惜しくも2位でしたが、現地で見ていた筆者は3位以降の選手を突き放すかのような強烈な印象を受けました。
一方、フロント・サイドで発揮されていた丸みは、バックポーズになるとわずかに見劣りしているように感じます。背中の凹凸についての印象は悪くありませんが、上背部の広がり、下背部の厚み、ハムケツのカットの強化が望まれます。また、藤選手はフロントポーズでもわかるほどの僧帽筋上部の盛り上がりを持っていますが、背面においては逆三角形のアウトラインが崩れる要因となっており、ポージングを含めてバックポーズには伸び代があるのではないかと思います。
しかしながら前述した通り、肩・腕・胸は見事なまでの強さであり、筆者が見るには非常に格好良い肉体をしているため、さらなる進化を期待したい選手には変わりありません。埼玉の星としてまだまだ輝いてほしいです。
今回は、藤正和選手についてお話しさせていただきました。ボディビルダーとしての最盛期をいく藤選手の今後の活躍が楽しみです。
次回は、最も予約が取れないトレーナーとして人気を博した神奈川の効かせる天才についてお話しします。お楽しみに!


