今年1月、プロレスラーデビュー1周年を迎えた姫ゆりあ。グラビアの仕事を引退しスターダムの一員となった姫だが、ここ数か月でその道の大先輩・愛川ゆず季とも対戦し、プロレスラーとしての心構えを叩き込まれた。その姫へのインタビュー全3回の最終回はその愛川と対戦したときのお話を。

愛川さんとはシングルを組んでいただいて、勝って終わりたい
最近こそグラビア出身のプロレスラーは増えているが、その先駆者といえるのが愛川ゆず季だろう。2010年10月に自主興行でプロレスデビューをはたした愛川は、スターダムの旗揚げに参加し2011年・2012年と2年連続で東京スポーツ新聞社制定女子プロレス大賞を受賞。
2013年4月に引退したが、2025年12月のスターダム・両国国技館大会に参戦し、その日のランブル戦でもあたった姫ゆりあを今年1月の後楽園大会での対戦相手に指名。6人タッグ(愛川&なつぽい&スターライト・キッドvsさくらあや&玖麗さやか&姫)で対戦した両者だったが、愛川が姫を破った。
「今は自分のような選手も受け入れてもらえていますけど、当時は(グラビア出身者への風当たりが)厳しい世界だったと思います。その中で、ベルトを獲って結果を残していた愛川さんはすごいなと思いますし、やっぱりレジェンドだなと。(対戦して)越えないといけない壁だなと思いましたね」
その後楽園大会、館内からは「大ゆりあ」コールが起こった。
「すごく応援してくれているなと思いましたし、現役(選手)に勝ってほしいだろうなというのは感じていて、負けてしまったのは本当に悔しかったですね。しかも自分のほうが10kg体重が上で……愛川さんはボディメイクをやられているので。プロレスラーらしい体だったのは、自分だったと思います」
愛川は現状、次の試合は決まっていないが……。
「このまま勝って逃げられるのも嫌ですし、ゆりあが負けたままで終わるのは本当に嫌なので、今年中には絶対シングルを組んでいただいて、ゆりあが勝って終わりたいなと思います」
他の人がやってないことをやるのが好きだから今のコスチュームに

その姫、デビュー1年ながらすでに数パターンのコスチュームにチャレンジしている。
「グラビアから来たからどうせ露出するんでしょ?って思われたくなくて、最初はあえて逆張りじゃないですけど隠したコスチュームにしました。でも露出が多い方がゆりあらしいですし、自分のより好きなものを着たいなと。ゆりあらしさを表現するとなったときに(現在のような)形だなと思いましたし、どんどん改良を重ねながら変えていきました」
そして現在、体を鍛えれば鍛えた分だけ映えるコスチュームを愛用している。
「ほかの人と被るのが好きじゃないですし、あまりほかの人がやってないことをやるのが好きなので…ここまで露出しているコスチュームの方がいないので、あえて今のコスチュームにしています」
では姫の目指す理想の最終形態はどのようなものなのか。
「『呪術廻戦』の九十九由基です。TikTokでそのキャラクターをロールモデルにしてトレーニングをしている人の動画が流れてきて、いいなと思って。肩回りを広くしつつ、ウエスト周りを絞っていく感じですね。あとは近くに飯田(沙耶)さんがいらっしゃると、ものすごい努力で作られた体なので、どうしても自分が小さく見えるので頑張らなくちゃと思いますね」
そのうえで、初タイトルを狙っている。一度挑戦し獲れなかった、フューチャー・オブ・スターダム王座獲得が、今の姫の悲願だ。
「(フューチャーへの挑戦)期限もあと2年になってしまったので、やっぱり狙いたいです。(王者のHANAKOからも名前を出されたが)自分の中のポリシーじゃないですけど、発信しないと何も進まないと思うので、ほしいものはほしいと発信し続けてきた結果、視界に入れてもらえたのかなと思います。フューチャーを狙っている選手は、自分を入れて同期だけで6人もいますし、先輩方もいますから、ここで自分が飛び抜けて一番先にフューチャーを獲りたいですね」
レジェンドや先輩から多くの影響を受け、新たな自分を作り出す過程にある姫ゆりあ。フューチャー王座を巡る戦いも、ここからますます激しくなることだろう。『#ゆりトレ』の成果が実を結ぶのは、いつの日か。
