YouTubeに投稿しているボディビル解説動画が話題の筋肉マニアが、毎週一人のボディビルダーをピックアップして紹介していく連載「解体筋書」。今回は、2024年ゴールドジムジャパンカップ クラシックフィジーク175cm超級優勝の柏倉キーサカリル選手です。
一際目を引く強烈なステージ映え
柏倉選手は、突如として現れた怪物クラシックフィジーカーです。2024年マッスルゲート北関東大会において、クラシック初出場にして優勝。続く、ゴールドジムジャパンカップでも優勝し、シーズン終盤のボディビル業界に衝撃を与えました。
デビュー1年目での成績はもちろん素晴らしいですが、驚くべきはそのスペックです。身長183cmの長身に、長い手足ととんでもなく細いウエスト。プロポーションにおいて彼を上回るものはいないと言えるほど完成された骨格をしており、一見しただけでその異質さは十分に伝わります。骨格に付随したバランスの良さも見事であり、際立った弱点は少ないように思います。
無類のプロポーションを持つ彼ですが、その凄さをさらに引き上げているのがポージングです。大会1年目ながら、すでに基礎ができ上がっており、フリーポーズにおける腰の切り方や目線、トランジション(ポーズ間の流れを意識した動き)といった応用も自然かつハイレベルに落とし込まれています。また、広背筋、前鋸筋、外腹斜筋の使い方が上手く、ダブルバイセップス系のポーズを中心とした上半身の広げ方が彼の骨格をより大きく見せている要因だと思います。
今年は、JBBFへの参戦を予定している柏倉選手ですが、強豪達を相手にするにあたって彼がクリアしなければならない課題もいくつかあります。1つは全体的な筋肉量。身長が高くて手足が長い分、特に四肢のバルクは必要になってきます。もう一つは、内転筋群の密度。大腿直筋を中心に四頭筋は発達していますが、足の内側はやや隙間ができる状態になっているため、その穴埋めが望まれます。
しかしながら、現時点の圧倒的インパクトに伸び代を考慮すれば、彼がJBBFを荒らす存在になることは間違いないでしょう。柏倉選手が新たなシーズンにどう向き合っていくか楽しみですね。
次回は、わずか2年で凄まじい進化を遂げた元フィジークの重鎮についてお話しします。お楽しみに!


