週に5日のジムワークを72歳になっても続けているプロレスラー・藤波辰爾。もう、その事実だけでリスペクトなのだが、見事な肉体美とコンディションを保っているのは、もはや驚異的である。

そんな藤波辰爾がトレーニングを続ける上で、大きな刺激を与えてくれる存在がいる、という。それは息子でプロレスラーのLEONA。親子タッグでリングに上がる機会も多いが、当然、一緒にトレーニングにも励んでいる。
「やっぱりうらやましいよね。肉体に厚みがあるし、筋肉も張っている。彼の筋肉を見ると、よしっ、まだまだがんばるぞ、となる。もちろん、無理だとは理解しているんだけど、やっぱりね、頭の中に浮かべる理想の肉体というのは、若いころの自分なんだよね。少しでも、あのころの自分に近づきたい、と思うと、トレーニングのモチベーションにもつながってくるよ」
息子の鍛錬に自身の若いころをオーバーラップさせることも、ひょっとしたら若さの秘訣なのかもしれない。
今年、デビュー55周年を迎える藤波辰爾。主宰するドラディションでは5月日に後楽園ホール大会を開催することが決まっているが、その前にまさかのビッグマッチが決定。ドラゴンゲート3・3後楽園大会でアジアタッグ王座への挑戦が発表されたのだ。
アジアタッグ王座といえば、日本プロレス界の祖・力道山からはじまり、ジャイアント馬場、アントニオ猪木、坂口征二と歴代のスーパースターが腰に巻いてきた歴史と伝統を誇るベルト。ただ、藤波が活躍した時代はライバル団体の全日本プロレスがベルトを管理していたため、挑戦する機会すら巡ってこなかった。デビュー55周年という節目の年に戴冠できれば、最高にドラマティック。しかもパートナーは因縁浅からぬスーパー・ストロングマシーンの実の息子であるストロングマシーン・Jというから、さらにドラマティック。藤波が2歳のとき、力道山が腰に巻いたベルトに70年の時を経て初挑戦するという昭和と令和をつなぐ大河ドラマ。72歳のリビングレジェンドは、まだまだリングのど真ん中に立ち続ける。
