アイドルとの二刀流がいたり、タレントから転身する者がいたり、と最近の女子プロレス界には華やかなルーキーが続々と誕生しているが、男女混合団体のZERO1でも異色の女子プロレスラーが誕生した。

【フォト】 グラドルから駆け出しレスラーに 堀このみの試合風景
彼女の名前は堀このみ。2018年ごろからグラビアアイドルとして活動をはじめ、昨年には『ミス東スポ』で審査員特別賞に輝いたのだが、その実績を引っ下げて選んだ道がまさかの女子プロレスだった。
目立ったスポーツ経験もなく、プロレス自体もそんなに観たことがない、というが、これもまた近年の女子プロレスラーによくある傾向。正直な話、プロレスを知らないで入門してきた選手たちは、これまでとは違った感覚で作りあげた「令和の新しい女子プロレス」がファンの支持を得て、現在の人気につながっている部分は大いにある。
ただ、堀このみに関していえば、さすがにまだ、そこまでの期待を背負わせるだけの存在ではない。連日、Xでトレーニング風景(おもにいろんな場所でのヒンズースクワット動画)を本人がポストしているが、いろいろな意味で大変そうだな、というのが正直な感想だ。
もちろん体力は日々のトレーニングで培っていけばいいし、技術的な面は試合を重ねて磨いていけばいい。しかし、現状はなんのバックボーンもないだけに、デビュー戦を迎えても「本当に大丈夫?」という不安のほうが先に立ってしまった。
それでもグラビアアイドルとして人前に出る仕事をしてきたので、リング上で変に緊張することもないだろうな、と思っていたのだが、いきなりやらかしてしまう。先に入場した堀は赤コーナーの前に立って、対戦相手の堀田祐美子を待っていたのだが「あっ、間違えた!」という表情を浮かべて、全速力で青コーナーに移動。ところが赤コーナーにいるのが正解で、またまた大慌てで赤コーナーに全力疾走。めちゃくちゃ緊張しているし、試合前に無駄な体力を消耗しすぎだ!
デビュー戦の相手となったのは堀田祐美子。今年でプロレスデビュー41年目の大ベテランにして、空手仕込みの重たい蹴りはいまだ健在。そして、その蹴りで堀このみははじめてプロレスラーとしての「厳しさ」を思い知ることとなる(後編に続く)。
