YouTubeに投稿しているボディビル解説動画が話題の筋肉マニアが、毎週一人のボディビルダーをピックアップして紹介していく連載「解体筋書」。今回は、2025年ジュラシックカップオープンクラス3位の櫻原國明選手です。
日本屈指の美しい腹筋と優れた筋肉の輪郭
櫻原選手は、2019年に当時のNPCJと言う団体のメンズフィジークノービスで優勝し、大会デビューを飾ります。その後、パワーリフティング、ボディビルと競技の幅を広げ、着々と成績を伸ばしてきました。そして、2023年の第1回ジュラシックカップ。オープンクラスで登場した彼は、一際目を引くサイズと仕上がりで、見事オープンクラス優勝。グランドクラスではWNBFプロの相樂翔選手を下して5位に入り込む快進撃を見せたのです。これをきっかけに、彼の名は瞬く間に全国へ広まりました。
櫻原選手がオープン優勝を果たした要因とも言えるのが、その強力な上半身です。広く分厚い大胸筋に、二頭筋長頭・三頭筋外側頭を中心に充実した上腕、それに見劣りしない満遍なく発達した三角筋は、彼の肉体を魅せる重要なトリガーとなっており、日本トップの選手にも匹敵するディフィニション(筋肉の鮮明さ)とバランスを生み出しています。骨格は大きくないものの、全身的に筋腹が長く、各部位の形も非常に綺麗だと思います。
また、絞りも極めて良く、筋肉の張りや臀部にストリエーションが入るほどのドライ感も含めてコンディションは最高クラスの選手と言えるでしょう。昨年のジュラシックカップオープンクラスでは超強豪が揃う中、3位入賞を果たし、初代オープン王者の実力をしっかりと見せつけました。
現段階でも、非常に優秀なボディビルダーであることは明白ですが、彼がさらに上を目指す為にクリアしなければならない課題は2つあります。1つは、広背筋上部の広がり。筋肉の輪郭が強いため、それに伴った体全体の幅の強化が望まれます。もう一つは、下半身のサイズ。バックでは、文句なしのハムケツのインパクトをしている一方、フロントにおける内転筋や外側広筋はやや印象が薄く、充実した上半身とのバランスを取る為にも純粋なサイズアップが躍進の鍵を握るでしょう。
今回は、櫻原國明選手についてお話しさせていただきました。まだまだ書き足りない程魅力に溢れる彼の、今後の活躍が待ち遠しいです。
次回は、思わず声が出るほどの凶悪な肉体を持つ日本を愛するサムライについてお話しします。お楽しみに!


