SKE48→プロレス専念 超多忙・元アイドルレスラーの両立術とは?




今から約5年前、国民的アイドルグループ・SKE48に所属しながら、プロレスラーとしてデビューし『二刀流ファイター』として話題を呼んだ荒井優希。

写真提供/東京女子プロレス

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昨年3月にはSKE48を卒業し、プロレスラーに専念することを表明。東京女子プロレスのトップランナーとして、1年間、闘い抜いてきた。

これはもう二刀流を経験したプロレスラーにしかわからない境地なのだが、アイドルとプロレスを両立してきたときと、プロレス一本に絞ったあとでは、体づくりなどのトレーニングはどう変わったのだろうか?

「最初の頃に意識してきたのは『今までと変わらないようにする』でした」

二刀流を始めた頃のことを荒井はこう振り返る。つまりはプロレスラーとしてトレーニングはするけれども、パッと見はアイドルのままでいる、と。ソロで活躍しているのであればともかく、大人数のグループに所属しているのだから、たしかに突然、ひとりだけ超絶マッチョボディーになってしまったら、違和感がえげつない。では、変わらないためになにをどう意識してきたのか?

「それが本当に意識するだけで、特別なことはなにもしていないんですよ(苦笑)。私が考えている以上にアイドルとしての活動やレッスンで体力をがっつり削られていたようで、特に気にしなくても大丈夫でした」

どうしてもリング上やステージ上での華やかな側面ばかりが取り上げられがちだが、二刀流を成立させるのは、なかなか大変なことだった。特に途中からはプロレスラーとしてインターナショナル・プリンセス王者となり、アイドルとしてもシングル曲の選抜メンバーになったことで、多忙を極めまくっていた。新曲のプロモーション期間にはアイドルとしてのスケジュールだけでいっぱいになってしまうため、1か月ぐらい、試合の間隔が空くこともあった。

チャンピオンなので、ブランク期間を挟んで、いきなりタイトルマッチということもあった。どうやってコンディションを整えるのか心配になってしまったが、試合はなくとも、ちょっとでも時間が空くと道場に通い、リングの上で汗を流すことで試合勘、リング勘を損なわないようにしてきた。

そんなの当たり前じゃないか、と言われるかもしれないが、SKE48は名古屋を拠点とするアイドル。東京女子プロレスの道場はその名のとおり、都内にあるので、リングで練習するためには新幹線に乗っても、片道2時間近くかかってしまう。つまり往復で4時間。道場で2〜3時間、練習するだけで半日仕事になってしまうのだ。普通、慣れてきたら、だんだん道場へ通うのが億劫になってしまいそうなものだが、荒井優希はちょっとでも時間があると、半日を潰して、リングに上がり続けていた。なんにも気をつけていない、と言いつつ、アイドルとしてのハードスケジュールをこなしながら、実直にトレーニングを続けていれば、グッドシェイプがキープできるのは必然のことだったのだ(3月26日、朝9時公開の後編に続く)