港区と武道のコラボレーション。4月5日(日)、東京ポートシティ竹芝で港区出身のユース空手家が故郷への思いと自身の未来を語る『KARATE未来シンポジウム』が開催された。
【写真】KARATEガールズも登場!港区に生まれた16~20歳の空手家たち
村上四季、吉田淳之介、西畑馨、野口颯太、眞保文四郎の5名のアンバサダーに続き、大沢彪、鈴木玖龍、山田祐資、山中友結香が登壇。さらに留学中のカナダからマリック愛夏、台湾から竹内葉奈がオンラインで加わり、総勢11名となった。それぞれが16~20歳という社会進出を控える年齢だ。
品川と麻布十番に道場を構える新極真会東京ベイ港支部は、「社会貢献」「青少年育成」「国際交流」3本柱を軸に15年以上にわたり港区で空手の普及活動を続けてきた。今回登壇したユース勢は、道場立ち上げ初期に入門した幼少年が成長した姿だ。村上、野口、鈴木、大沢は全国大会で優勝経験があり、山中は型と組手の二刀流で活躍しながら女子空手家ユニット「KARATEガールズ」でも注目を集める。中には夢を抱いて世界へと羽ばたこうとする者も多い。大都会で武道のエッセンスを吸収した若き才能が、自身の過去・現在・未来をどう結びつけていくのか。それを模索するのが、このシンポジウムの一つのテーマでもあった。
原点である道場、武道精神を原動力に活動する現在、そして将来への展望や夢が次々に語られていく。
「勝てない時期に『負けに負けるな』という先生の言葉に救われた」(山中)
「入退院を繰り返して5回くらい手術をした」(マリック)
「新たなエネルギーを使った自動車の研究をしたい」(西畑)
自立心を持ち、挑戦を続けてきたユースたちの言葉に会場は驚き、共感、感動に包まれた。シンポジウムに先がけて行なわれた『ジュニアキッズリサイタル』に参加した少年少女たちも、先輩たちの勇姿に熱いまなざしを送っていた。

続いて特別ゲストである清家愛・港区長が登壇。参加者と同年代の娘を持ち、「世界一幸せな子育て・教育都市」の実現を掲げる区長は、「これからの未来をつくっていく皆さんが政治に関与してもらうのが大事。街をこうしてほしい、こう変えたほうがいいという声をどんどん上げてもらいたい」と投げかける。ユースたちはそれにうなづき、吉田が「今、幼年クラスの指導補助をさせていただいています。自分が教わったことを子どもたちに教えていくという関わり方も港区に還元する方法なのかなと思っています」と語ると、区長は「愛は循環していくもの。港区からそういうものが広がっていくといいと思います」と同調した。

「海外に行くのも国際交流というベース、地域の方と関わっていくのも社会貢献というベース、次世代の子たちに空手を教えていくのも青少年育成というベースがある。僕たちはそれを教わってきました。そういう原点に返り、空手で培ってきたものを活かし、強いからこそやさしくするという小さなことからでも始めていきたい」という野口の言葉に対し、区長は「かっこいいお話をありがとうございます。自分を鍛え、強くやさしくあり、未来に対しても希望に輝いている皆さんは、これからの子どもたちにとってお手本、憧れの存在になると思います。私たちにとっても希望です」と拍手を送った。

最後は村上が“未来宣言”と題して「空手家というバックグラウンドが持つ価値を探しながら、自分がどのように社会の役に立っていけるかを模索し続けたいと思います」と力強く表明。幼少期から彼らを指導し、見守り続けてきた小井泰三師範はその成長に目を細めながら、「自分が今ここにあるのは両親のおかげである、その感謝を忘れずに空手をがんばり、少しでも港区の役に立てるようにがんばっていきましょう」とエールを送った。

このシンポジウムは「MINATOシティカラテフェスタ2026」の一環として行なわれたもの。4月12日(日)にはそのメインイベントとして、村上、野口、眞保、山中らが出場するフルコンタクト空手ルールの「第1回港区錬成大会」が開催される。

