決勝初Vのマッスル消防士! 激動の昨シーズンを経ての「感謝の思い」




身長別のスタイルを競い、夏が一番似合う男性・女性を決める大会であるSUMMER STYLE AWARDが、今年も全国で開催される。3月25日(土)のTHE BEGINNING(埼玉予選)を皮切りに開催される今シーズンも、熱戦が展開されることだろう。

そこで今回、VITUP! 編集部が昨年の決勝大会でクラス優勝をはたした選手たちに取材を実行し、今シーズンへの意気込みを聞いた。今回登場するのは、昨年の決勝大会でスタイリッシュガイ部門トールクラスの初優勝を手にした蓮尾有亮さん。昨シーズンに並々ならぬ熱量で臨んだという蓮尾さんは、大きな心境の変化があったという。

いろいろと整理して、周囲のことを大切にする1年にしたい

――昨年は大きな結果を残した1年になりました。ご自身の中で、捧げた熱量も大きかったのではないでしょうか。

「そうですね。自分の中でストイックに取り組んだ1年でした。大会自体は2017年から参加していたのですが、一度も結果を残せておらず……。そんな中、昨年の名古屋予選で優勝をいただくことができて、日本一を争えるステージが見えました。そこから決勝大会に向けての調整ということで、追い込めたと感じています」

――決勝大会に向けて気をつけた点はありますか。

「減量中でもトレーニング強度を落とさないことと、ポージングの練習に力を入れました。ポージングは公認講師の方に習いに行ったり、セミナーに参加するなどして妥協せずに取り組んできました」

――決勝大会で優勝を手にした後は、どのようなお気持ちでしたか。

「今までの人生で味わったことがないような感激と達成感を感じました。周囲に日本一を獲ると宣言して、自分に発破をかけてきたので、有言実行できてよかったという思いもありました」

――蓮尾さんは日頃、消防士として勤務しているかと思います。仕事と両立して大会に臨むにあたり、家族からのサポートも大きかったのはないでしょうか。

「とても大きかったです。大会の度に『これがラスト』というくらいの気持ちで臨んでいたんですけど、ずっと結果を出せない自分を見て、妻は『もう1回やったら?』と背中を押してくれていました。自分が減量していると、家族で同じ食事を食べることができずストレスもあったと思うのですが、それでも支えてくれて本当に感謝しています」

昨年の決勝大会で、悲願のクラス初優勝を達成した蓮尾さん

――そんな昨年を経て、今シーズンはどのように臨みたいですか。

「じつは、今シーズンはコンテストに出ないつもりです。やめるわけではないのですが、コンテスト優先の生活から一回離れてみようかなと思っています。家族にも負担をかけていた部分があったと思うので、少しお休みして家族との時間を大切にしたいですね」

――目標を達成できたからこその決断かもしれないですね。トレーニングは継続されるのでしょうか。

「はい。もちろんずっと継続していきます。少しでも成長したいという思いがあるので、仕事や家庭とのバランスを考えながら、上手く歯車を回していきたいと思っています。それと今年やりたいこととしては、コンテストを目指す後輩のサポートを考えています。自分の大会での姿を見て、職場の後輩が『自分も挑戦したい』と言ってくれたので、自分の経験を伝えていければいいなと思っています」

――昨年とは過ごし方が大きく変わりますが、充実した期間になりそうですね。

「はい。今年は自分の中でいろいろと整理して、家族や周りの方々なども大切にしたいです。かなりよく聞こえてしまうかもしれないですけど、一言で言うとそういった思いですね」

取材・文/森本雄大
写真/中野皓太

【フォトギャラリー】12/03(土)開催 SUMMER STYLE AWARD 決勝大会(スタイリッシュガイ、スポーツモデル)