柔軟な発想を持て、喝!
これは難しい質問ですね。でも、今は24時間営業のジムもあるので、確保できないということはまずないはずです。本当は確保できるんです。
私も忙しいときは仕事を優先し、トレーニングは休みます。しっかりと睡眠を取って、翌日の仕事をもっと良くすることを考えます。しかし、ボディビルの大会を控えていたら、どんなに忙しくてもトレーニングは休みません。結局はトレーニングにどこまでプライオリティを置いているかということだと思います。
だから時間を確保するコツとしては、トレーニングの優先順位を上げていくしかないと思います。それでは根本的な解決にはならないという人もいるかもしれませんが、トレーニングというのは、しっかりと継続してこそ効果を得られるものです。「トレーニングをやって、休んで、休んで、またやって……」といったようでは効果を得られません。
せっかくトレーニングをやるのであれば、少しでも効果を重ねていくべきだと思います。「しっかり追い込む」こと、それを「積み重ねていく」ことこそが筋肥大、肉体変化へ唯一の道だという思考回路を手にする。頭で理解することで思考回路は変わります。思考回路が変われば行動も変わります。
また、トレーニング時間を確保したいということは、「トレーニングがやりたいのにできない」ということです。なぜやりたいかというと、積み重ねていくことが大事だとわかっているからです。
考え方を変えて、自宅でプッシュアップやスクワットジャンプをする、公園で懸垂をする、ダッシュをする。器具を使わなくてもできるトレーニングで体に最低限の刺激を与えおいて、次にジムでトレーニングができるときまでつなぐ。「今日はジムに行けないから100点のトレーニングはできない。じゃあやめる」ではなくて60点70点のトレーニングでいいから自宅でやって次回へのステップにする。そういった柔軟な発想を持てないようでは「喝!」です。
1980年、愛知県出身。日本体育大学准教授。JOC強化スタッフ(柔道)、柔道全日本男子チーム体力強化部門長。日本体育大学大学院体育学科研究科修了。東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程単位取得満期退学。自身もウエイトトレーニングの実践者として2014年にボディビルコンテストに初挑戦。デビュー戦となった東京オープン選手権大会70kg級で優勝を果たす。16年には日本社会人選手権大会を制し、日本選手権大会にも出場。骨格筋評論家として「バズーカ岡田」の異名でテレビ、雑誌等多くのメディアで活躍中。『2週間で腹を割る!4分鬼筋トレ』(アチーブメント出版)『バズーカ式【超効率】肉体改造メソッド』(池田書店)など著書多数。
バズーカ岡田オフィシャルブログ