目指すは日本選手権ファイナリスト入り。「一発屋と思われないように」【阿部ロイ】




全3回にわたる阿部ロイ選手へのインタビューも今回が最終回。今年は日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)主催の大会に出場する阿部選手に、今後の目標について話を聞きました。

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トレーニングを楽しみつつ、目の前の大会に全力を尽くす

――今年はどの大会に出場する予定ですか。

まずは、6月に開催される東京クラス別ボディビル選手権に出場します。その後は7月の東京ボディビル選手権、9月の日本クラス別ボディビル選手権を経て、10月の男子日本ボディビル選手権出場を目指しています。僕の最終目標は、日本選手権でのファイナリスト入りです。それを考えた時に、去年の喜納穂高選手、歴代でも横川尚隆さんや相澤隼人選手など、ファイナリストに入った選手は、その年のミスター東京を獲った選手が多いので、その流れに僕も乗れたらと思っています。

――その目標に向けて、現時点での自信はいかがですか。

ちゃんと絞れたら、初戦となる東京クラス別は勝負できると思っています。サイズでは負けていないと思えるのは、昨年の2大会を経験して自信がついた部分です。もちろん油断はしませんが、絞り切れば勝てる可能性は高いのではないかと思っています。

――今年は飛躍に向けた大事なシーズンになると思いますし、阿部選手に期待するファンも多いのではないかと思います。

期待していただけるのはありがたいですね。去年だけの一発屋だと思われないように、今年もちゃんと仕上げて結果を残したいと思っています。そのためにも、まずは東京クラス別。去年までは「いつか出場できたらいいな」という夢だった日本選手権出場が、成績を残せたことで現実味を帯びてきたので、絶対に東京で優勝したいです。

――日本選手権までの道のりはイメージできていますか。

まだあまりできていないです(笑)。ただ、日本選手権に出場できたらまずはファイナリスト入りを目指し、3年以内に優勝争いができるようになりたいと思っています。現王者である相澤選手の壁は高いですが、僕は身長180cmで、昨年の日本選手権ファイナリストの顔ぶれを見ても自分とは体のタイプが違うと思うので、その部分は武器になると思っています。そこまでの1戦1戦を大切に、目の前の大会に全力を出し切っていきます。

――それに向けて取り組んでいることはありますか。

2月からすでに減量を始めています。昨年の経験から、減量は自分の課題となっている部分だと認識しているので、本やYouTubeなどで学びながら取り組んでいます。また、今はトレーニング強度を保つため、炭水化物を減らさないようにしています。とはいえ、先ほど話したように目標は高いところを掲げてはいますが、大会の成績を意識しすぎて空回りすると本末転倒だと思うので、日々の筋トレを楽しむことは忘れずに取り組んでいきたいです。

取材・文・写真/シュー・ハヤシ
大会写真/木村雄大

◆阿部選手が昨年の大会で見せたド迫力ボディ