2019年にスタートしたSuper Body Contest(SBC)の特徴の一つとして、各カテゴリーに分かれての審査とは別に、その日にもっとも輝かしいパフォーマンスを披露した選手に与えられる「ベストパフォーマンス賞」が設けられていることがある。競技性のみならず、エンターテインメント性も大切にするSBCだからこそのものであり、観客にとっては「今日はどんなパフォーマンスを見せてくれるのか……」と、ステージの楽しみ方の一つになっていることであろう。
7/2(日)に兵庫・神戸ポートオアシスにて開催された兵庫大会(HYOGO 04)では、ファッション性も求められる競技「DENIM部門」に出場した崔勝利がベストパフォーマンス賞を獲得。昨年も各大会で上位入賞をはたし、他の選手からは“DENIMの重鎮”とも評されるベテランが、磨きをかけたステージングで栄誉を手に入れた。
「各カテゴリーに基準となるポーズが当然あるのですが、それは守りつつ、小刻みな動きを細かく入れてみたりして、見ている人の目につくようなポージングを考えながらやっています。その結果、この賞をいただけてうれしいですね」
これまでベストパフォーマンス賞を獲得した選手の中には、バク宙を行なう選手がいたり、格闘技の演武の要素を取り入れたパフォーマンスを行なう選手がいたりと、個性はそれぞれ。崔のパフォーマンスはそれらのような派手さはないものの、基礎を大切にしつつ細かいアレンジを加え、なめらかな動きの中にかっこ良さが際立つステージングが印象的だ。表情はもちろん、指先の丁寧な動きやデニム捌きも絶妙で、キザっぽくとにかくかっこいい。
この日はコンテストの審査では優勝を他の選手に譲ったが、十分に上位を狙える位置にいるのは変わりない。
「体づくりに関しては、もちろん筋肉をもっとつけたい気持ちはあります。ただ50歳を超えて、徐々に脂肪もつきやすくなりやすくなっているので、まずは現状維持をすること。それを意識してトレーニングに励んでいます」
次回のステージは7月末、愛知・ラグーナテンボスでの大会を予定。その先の決勝大会「SBC FINAL」での活躍も期待したい。
「そう簡単に大きな体にはなれないので、老化を止めるように(笑)。きれいな状態でステージに立てるように努めていきます」