「アメフト魂」を胸に激戦区を制覇。ミスター東京の座は阿部ロイの手に




阿部ロイ、27歳。昨年の『マッスルゲート静岡大会』でのデビューから間もなく1年、瞬く間に階段を駆け上がる彼は、ついに激戦区・東京の無差別級タイトルまでも手中に収めた。7/16(日)に東京・かつしかシンフォニーヒルズで行なわれた『第58回東京ボディビル選手権大会』。阿部は今大会の最激戦階級「ミスター東京」を制し、金メダルを手に笑顔を見せた。

【フォト】激戦区で見せた迫力ボディ。阿部ロイのステージショット

「東京選手権はひとつの目標としている大会だったので、優勝できて本当にうれしいです。自信はそんなになかったんですけど、自分がやれることをしっかりやって本番を迎えたいと思っていました」

その言葉通り、ステージではサイズ感はもちろん、引き締まった下半身と合わせてバランスのよいボディを披露。大会後に「笑顔を意識していた」という言葉通り、時折見せる屈託のない笑みで観客を魅了した。

6月には階級別の闘いである『第37回東京クラス別ボディビル選手権大会』に出場し、頂点を射止めていた阿部。元アメフト選手という経歴を持つ彼は「ボディビルダーとして一歩踏み出せていたらうれしいです」と胸中を語っていた。

今回ミスター東京の座を掴んだことで、“ボディビルダー・阿部ロイ”としての評価は裏付けられたと言っても過言ではないだろう。競技転向し、新たな世界で活躍し続ける中でも、かつて全力を捧げてきたアメフトは彼を支えている。

「自分は競技者として道を変えましたが、アメフト時代の経験があるからこそ、大会に向けての減量などでも忍耐力を持って取り組むことができています。当時の仲間は『ボディビルでもがんばれよ』と言ってくれたり、大会を見に来てくれたりするのですごくうれしいです」

生き続ける「アメフト魂」を胸に大躍進を続ける。そんな彼は今後の目標について、さらなる高みを見据えつつ力を込めた。

「次は9月の日本クラス別選手権大会に出場して、10月には階級無差別の男子日本ボディビル選手権に出場したいと思っています。クラス別は90kg以下級に出たいと思っているので、引き続き絞りを継続していきたいです」

【フォトは次のページへ】見せたデカさ&バランス。阿部ロイの剛健ボディ