「今はほっとしています」そう語る“りな”の表情から、ステージ上とは違う角度の魅力が垣間見えた。健康的な肉体美を競うSUMMER STYLE AWARD(サマスタ/SSA)のプロ選手である彼女は、自らのボディメイクへの姿勢を「せかせかしていた」と振り返る。
東京を舞台にしたプロ戦(7月29日開催、JAPAN PRO CHAMPIONSHIP)にて、モノキニ着用カテゴリーの頂点に立った彼女。ボディメイクの原点は理想の体の探求だったというが、それゆえにストイックになりすぎていた。
「今まではせかせかしていたというか、暇さえあればトレーニングのことを考えるという感じでした。今回はリラックスした状況をつくることに力を入れて、あまりがんばりすぎない。だけどしっかり準備はするという大会前の時間を過ごしました」
大会前はプレッシャーを感じることも多かったという彼女は、考え方のベースをシフト。お風呂にしっかり浸かる、十分な睡眠を取るなど、日常の過ごし方からメンタルの見直しを測った。これをする! という特別なルールすら設けず、日常のリラックスした時間を大切にすることで心に余裕が生まれた。
「自分を追い込みすぎると大会前に緊張やプレッシャーにはまるので、本来の自分の力が出せないんです。今回のプロ戦に向けてはしっかりメンタルコントロールができたと思います」
そこまでの意識が必要になるのも、彼女が秘めた探求心と向上心がゆえ。プロ戦のステージでは磨いた体で見事なS字ラインを披露した彼女は、「優勝できてうれしいです。どの大会でもオーバーオール優勝(総合優勝)はまだ獲ったことがないので、次は獲れるようにがんばっていきます」と意識の高さを見せた。今後も心と体のバランスを取りつつ、さらなる高みを目指していく。
「もともとのきっかけは自分が美しくある、目指す体型になるというところです。それは今も変わらないですが、せかせかしないことでいい結果が生まれることも実感したので、余裕を持つことも大切にしてやっていきたいですね」
【フォトは次のページへ】モノキニ衣装をばっちり着こなす。りなのステージショット