バルクモンスター“ツカケン”が過去一ボディで世界大会への切符を獲得。「デカくても海が似合う男はここにいるぜ」




「めっちゃ気持ち良いっすね。去年は2位で負けて、ちょっと不貞腐れているところがあったんです。だから今年は、負けても勝っても笑顔でいようと意識していました」

そう話すのは、8/4(金)に開催された「SPORTEC CUP 2023」のマスキュラーフィジークで優勝を勝ち取った塚本健太だ。

【フォト】バルクモンスター“ツカケン”が見せた圧巻のボディ

説明不要の怪物的大胸筋を搭載し、圧倒的バルクで注目を集める塚本。昨年は福原俊介(マンティ福原)とタッグを組み、「ダブルバイセップス」の“ツカケン”としてM-1グランプリに挑戦するなど、この業界では知らぬ人はいないとも言える存在だ。

一方で、これまでメンズフィジーク競技においては“デカすぎる”が故に順位を落とすこともあった。しかしながら、2021年から日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)では、元来のメンズフィジークから、より筋肉の厚みのあるボディが評価される競技としてマスキュラーフィジークがスタート。まさにツカケンのためのカテゴリーとも言える舞台が誕生した。

「やっぱり、海が似合ってこそのフィジークですからね。JBBFの中に、デカくても海が似合う男がいるんだぞというのを広めていけたらと思っています」

昨年のSPORTEC CUPでは上述のように準優勝となったが、今年は「過去最高」と自負するボディで参戦。これまでの重厚感あふれる逞しさに加え、ステップアップした仕上がりを見せた。

「これまでトレーニングは胸・肩・背中でずっとやっていたんですけど、じつは最後のほうは肩・背中・肩・背中というようにして。よりバランスを意識して仕上げていきました」と話し、単にバルクだけで勝負するのではなく、絞りも含めてフィジーカーとしての完成度を高めたことがこの日の勝利につながったのだろう。

今回の優勝により、10月にスペインで行なわれる「アーノルドクラシックヨーロッパ2023」への出場権を獲得。次は世界の舞台でその大胸筋を見せつける。

「今日はステージから観客席を見たらすごい人数で。会場からあふれて、ブースの外からも見ている方もいらっしゃったので、めちゃくちゃうれしい、幸せでした。僕のことを見て、もっとマッチョになろうとか、筋トレをがんばろうと思ってくれる人が増えたらいいっすね。筋トレ最高!」

次ページ:ツカケンのアザーステージフォト。Iウォークとインタビュームービーも