佐久間編集長のパーソナルトレーナー百人斬られ(仮)Vol.35 渋谷カズキ(FIGHTER’S FLOW)後編




VITUP!編集長・佐久間が全国のパーソナルトレーナーさんを巡っていく「パーソナルトレーナー百人斬られ(仮)」。今回は渋谷カズキトレーナーの後編。アニマルフロー公式インストラクターの渋谷トレーナーに、アニマルフローを教えてもらいました。

アニマルフローはアスリートが取り入れていたり、リハビリに用いられていたりしています。アスリートであれば鍛えたい部位や、柔軟性を高めたい部位によって、メニューをカスタマイズできるのも魅力です。今回は公式インストラクターである渋谷カズキトレーナーに、その基本を教えてもらいます。

 

準備運動は9割が手首というくらい、手首をいろいろな方法でほぐしていきます。手首をゆっくり大きく丁寧に回すところからスタートし、親指同士をつけて小指を前方に向けて、手首の小指側を伸ばします。さらに手首を動かしながら体を動も動かします。

続いては座った姿勢でのストレッチ。手首のストレッチは数多くありますが、拳を地面につけて手首の親指側を伸ばすストレッチはなかなかやりません。最後は「リリース」と呼ばれる、手の甲同士を合わせてほぐすストレッチです。

四足歩行で行なうアニマルフローは手首の負担が大きいため、事前に入念なストレッチをするのだと言います。

 

それではトレーニングをスタート。まずは「ビーストポーズ」から。手は肩幅に開いて手首の真上に肩がくるように設定。ヒジの血管側を前に向けるようにします。ヒザは骨盤と同じくらいの幅か少し広めでもOK。ヒザの前後の位置はおへそのライン。肩甲骨、骨盤を中間地点にセットして、ヒザを地面から約2㎝上げます。これがビーストポーズです。

ここから対角にある手と脚を同時に浮かせて同時に動かします。体がフラフラしないように気をつけます。

続いては「クラブポーズ」です。手を後ろについて、脚は腰幅。そこからお尻を2cm程度浮かせます。ビーストポーズと同じく、対角線上の手と脚を同時に浮かせて動かします。

続いてはクラブポーズを利用して筋力とストレッチングの両面に効果を期待できる「クラブリーチ」です。

 

「左手クラブリーチ」と言われたら、合掌するように顔の前に手をセットし、そこからお尻を高く上げ、右手を見にいきながら左手は頭頂部を通すという動きになります。これを左右ともに行ないます。

胸椎まわりの回旋動作の改善と、体を支えている腕や臀筋まわりの筋力アップが期待できるムーブメントになります。

 

次はビーストポーズから。かかとの方向に体重をもっていき、手を一歩前にしておへそを見ます。これは「ローデッドビースト」という形で、パワーをためている状態です。

パワーをためたら足を手のある位置まで踏み出して胸を張ります。こちらは筋力よりも、股関節周りの柔軟性がターゲットになります。

続いて行なうのは「スコーピオンリーチ」。クラブリーチが胸椎回旋だったのに対して、こちらは腰痛回旋。まずは渋谷さんがお手本を見せてくれます。

これは無理ゲーです……。

 

ローデッドビーストの形から、左ヒザを右手の近くまで持ってきてから、左足を右に放り出して、頭は体の下にしまうようにします。

 

今度は「ウエイブアンロード」というムーブメントです。ローデッドビーストからお尻を高く上げて、ハムストリングスを伸ばします。背中をグッと丸めながら前に進んでいき、肩が手首より前にきたらヒザを床に近づけていき、続いては骨盤を床に近づけて、肩甲骨を寄せて上を見ます。元に戻すときには逆から行なっていきます。

最後は教わったムーブメントを流れるようにして連続で行ないます。ぎこちないながらも渋谷さんに動きを導いてもらい、様々な形で体を動かすのは楽しく、アニマルフローにハマる人が多いというのも納得でした。

「アニマルフローは老若男女問わず、体にダメージがある人でもできるのが魅力のトレーニングです。全身を鍛えることができて、全身をストレッチすることができます。興味のある方はぜひFIGHTER’S FLOWまで(笑)」(渋谷さん)

 

というわけで、今回はここまで。アニマルフローで体も心もスッキリでした。渋谷さん、ありがとうございました。

【トレーナーPROFILE】
渋谷カズキ(しぶや・かずき)
1993年10月14日、東京都出身。学生時代は体操選手として活躍。東京都新人大会個人総合優勝などの実績を残す。2015年10月4日、パンクラス・ディファ有明大会でプロ格闘家としてデビュー。以後、パンクラス、DEEPなどでキャリアを重ねながら、FIGHTER’S FLOWでパーソナルトレーナーとしても活動。アニマルフロー公式インストラクター、ライフセーバーの資格を持つ。

【店舗情報】
FIGHTER’S FLOW パーソナルスタジオ
〔住所〕東京都新宿区高田馬場3丁目22−1ペガサスジムB1F
〔営業時間〕月~木13:00~21:00/金13:00~18:00/土12:00~18:00(日曜不定休日。営業の場合は13:00~18:00)
〔料金〕
入会金=無料/初回体験=4,900円(※2回目以降は回数券制)5回券=35,000円/10回券=65,000円/20回券=120,000円/30回券=165,000円
※パーソナルトレーニングのクラスの詳細やその他のプランはHPをチェック。また、FIGHTER’S FLOW総合格闘技ジムの詳細はこちらをチェック。

佐久間一彦(さくま・かずひこ)
1975年8月27日、神奈川県出身。学生時代はレスリング選手として活躍し、高校日本代表選出、全日本大学選手権準優勝などの実績を残す。青山学院大学卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。2007年~2010年まで「週刊プロレス」の編集長を務める。2010年にライトハウスに入社。スポーツジャーナリストとして数多くのプロスポーツ選手、オリンピアン、パラリンピアンの取材を手がける。