業界が騒いだ“鋭角くびれ”を生み出す100cmヒップ! 藤井マリー流・肉感ボディのつくり方




絶対に私が一番幸せになろうと思っていた

KURUMI それを乗り越えるために、「あの子たちをふっと言わせるぞ」みたいな思いがあったりしましたか?

藤井 あったと思います。ただ、そんな環境でもひとまわり離れた兄弟がいたのと、周りの大人だけはチヤホヤしてくれたんです。だから大人と話をして、子どもながらに大人の頭を持つようにしてたので、そこまで気にしてなかったですね。自信だけは失ってしまったんですけど、努力はしてたかなって思いますね。大人になってからの人生、絶対に私が一番幸せになろうとは思ってました。

KURUMI やっぱりそうなんですね。

藤井 見返してやるとかは何も思わないし、生きる世界が違うと思っていました。自分を一番幸せにできるのは自分じゃないですか。だから、私が一番幸せになってやると思っていました。そしたらこうなったって感じです。

KURUMI 何か変なこと聞いちゃったらごめんなさい。

藤井 全然です。「何でそんなに自信ないの?」って、マネージャーさんとか事務所の方、親、兄弟、友だちとかにもしょっちゅう言われます。でも自信がないからこそ上がれるので、ありがとうって感じですね。

KURUMI 過去も踏ん張るパワーになっているということですね。考え方ですよね。そういえば、レースクイーンをされながら歌を歌っていると聞いたのですが、もともと歌がお好きで?

藤井 はい。もともと好きで自分でアイドル活動とかもしていたんですけど、アイドルを辞めた後に歌う機会がなくって、また歌いたいなと思ってたんですよ。そうしたら、今所属している赤いコスチュームのレースクイーンユニットに2人音楽家がいたんです。プロのヴァイオリニストさんとプロのフルーティストさんで、週末にレースクイーンをやってるみたいな。

KURUMI すごいですね。

藤井 それで、その2人がサーキットで演奏してるんですよ。最初はそれを盛り上げていたんですけど、いつの間にかスポンサーさんから「ボーカルほしいな」って声があって、入れてもらえたんです。こういうことって滅多にないんですよ。レースクイーンユニットで楽器をやっている子がいるのもうちのチームだけなので、本当にたまたまです。その2人の楽曲に合わせて、私がサーキットで歌わせてもらっている形ですね。まさか大好きなサーキットで歌えると思っていなくて、本当に幸せです。

KURUMI 夢が大好きな環境で叶ったんですね。

藤井 はい。歌って踊るレースクイーンユニットは、アイドル文化が強かった時にあったんです。ただ、楽器とコラボして歌っているレースクイーンは私だけなので、結構みんなびっくりしてました。私が歌が好きなことをスポンサーさんはくみ取ってくださったんだと思います。本当にありがたいです。

KURUMI ちなみに、今曲数はどのくらい?

藤井 今3曲です。私のソロが1曲あって、ユニット曲が2曲ですね。増えるのかな?(笑)。

KURUMI どのタイミングでそういった演奏をするんですか。

藤井 スポンサーさんのPRをするステージがあるんですけど、あそこでやります。他のチームは「私たちのチームは何号車を応援していて、私たちのスポンサーはこういった会社です。チームの応援よろしくお願いします!」って言ってるのに、私は歌を歌ってるんです(笑)。両端にバイオリンとフルートまでいて。不思議な空間です(笑)。ボーカルが今は2人になったので、4人組でやっていますよ。

KURUMI そういうのってうれしいですよね。

藤井 すごくうれしいです。レースクイーンは基本的にやる仕事が決まっているんですけど、そこだけにとらわれずに「これもやってみたら」、「あれもやってみたら」って言ってくれるスポンサーさんって少ないんですよ。そういうのを楽しんでいただけるユニットに自分が入れたことにまず感謝ですけど、そこだけで終わらせるつもりはないです。ここまでしていただいたからには、恩返しもたくさんしたいですね。その恩返しがレースクイーン・オブ・ザ・イヤーでもあったんです。

KURUMI なるほど! それはうれしい受賞でしたね。

藤井 はい。歌などいろいろやらせてもらって、そこで初めて受賞できたので、やっぱりそういうところが繋がっているのかなと思います。

◆人生のすべてが今につながった