8月27日(日)につくば国際会議場・大ホールで開催された、ベストボディ・ジャパン2023水戸大会。本大会のベストボディ・ジャパン部門ウーマンズクラスでグランプリを獲得した高橋亜弓は、昨年の悔し涙から一転、今年は笑顔で表彰を受けていた。
「昨年も水戸大会に出場したんですけど、初出場ということもあり、高いヒールに慣れなくて控室からステージに向かう途中で階段から落ちてしまったんです。それで両足の靭帯を損傷してしまって、歩くのもままならない状態だったんですけど、せっかくのチャンスを逃したくない一心でステージに立ちました」
痛みをこらえ、人生初ステージに立った高橋は不完全な状態ながら準グランプリを獲得。しかし「もし万全な状態であったら」と大会後に悔しさが込み上げた。
「あのハプニングは本当に悔しかったです。ケガをしてトレーニングが出来なくなり、メンタルのダメージも大きかったので、どうしても同じ水戸大会で復活したかったんです」
『絶対に水戸大会でグランプリを獲る!』と強く決め、リベンジをはたすべくトレーニングに打ち込んできたという高橋。そんなストイックな姿勢が功を奏し、有言実行できたことが本当にうれしかったという。
そんな彼女だがもともとは運動が嫌いで、ボディコンテストの存在自体すら知らなかったと振り返る。
「海外出張続きの不規則な生活で太ってしまって、ダイエットのためにコロナ禍でジムに通い始めたんですよね。だからもともとBBJに出るつもりはまったくなかったです。でも『せっかく15kg痩せることができたんだから、コンテストに出てみなよ』とトレーナーさんに誘われて、最初は興味本位で出場を決めました。そこから自分に自信を持てるようになりましたし、気持ちも前向きになれました」
グランプリを獲得したことで日本大会への出場権をつかみ取った。しかし、彼女としては今後どの大会に出場するかは未定であるという。
「日本大会は出るかもしれませんが、他はまだ正直決まってないです。もしかしたらボディコンテストとはまったく関係のないことにチャレンジしているかもしれません。ただ、自分のように運動が苦手だったり、仕事が忙しくてトレーニングを始めることができないという人たちに、『やればできる』ということを今回の経験を通じて伝えていきたいなと思います」
発信方法は決めかねているが、自身の経験を共有することで幸せの輪を広げたいと語る高橋。「いくつになっても前向きに人生を楽しみつつ、健康に生活することが今の目標です」と笑顔を見せた。
あくまで自然体で人生を楽しむ。その姿勢こそ、ここ一番で力を発揮できる秘訣なのかもしれない。