9/3(日)、京都テルサホールにて「第27回日本クラス別ボディビル選手権大会」が開催され、男子ボディビル90kg以下級で阿部ロイが優勝。アメフトから転向し、本格的なJBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)デビューイヤーにして、東京クラス別、ミスター東京に続き、無敗のまま3つ目のビッグタイトルを獲得した。
【フォト】グッと絞ってもアメフト仕込みのパワフルボディは健在
「“日本”と名のつく大会で優勝できたことが素直にうれしいです。今回は体重別の大会で90kg以下に落とさないといけなかったため、水抜きなども取り入れながら、東京選手権よりしっかり絞って挑むことができました」
彼がそう話すように、キュっと絞ったことで以前よりもバリっとした質感の印象はアップ。その中でも持ち前の剛健な筋肉はしっかりと残し、この階級で2度の優勝経験がある神田優作をわずかな差で制してトップへ。盤石な戦いでここまでたどり着いたように見えるが、大会に向けては少し反省点もあった道中であったようだ。
「少し無理に絞った感じがありました。今年は3戦目で、正直、かなり疲労が溜まっているのもあって、ちょっと体に元気がない状態だったかなと思います」
シーズン開始前のインタビューでは、「1年目だけの一発屋と思われないように仕上げて結果を残したい」と語っていた阿部。すでにその域は突破しているのは言うまでもないが、目標としている「日本選手権ファイナリスト」へはここからさらに高い壁を昇る必要がある。ポージングにまだ改善の余地が見受けられるが、身長180cm超、体重90kg前後、他のトップ選手にはない唯一無二のパワフルボディで頂上決戦へ殴り込む。
「まずは、今日と明日は一回しっかりと食べて身体を回復させます。そこから日本選手権へはカロリーも増やして、今日よりももっと元気な状態で出れるように、気持ちを切り替えて調整していきたいと思います」